こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
新年あけましておめでとうございます(´▽`)
本年もエクシールをよろしくお願いいたします。
さて、今回は、数か月にわたって紹介してきた「食品産業におけるSDGsの取り組み」のまとめ記事です!
自社で取り組めそうな目標があれば、積極的に取り組んでいきましょう!
SDGsとは
SDGsは平和や暴力に対する課題、環境問題など様々な観点から取り組む、どの国にも適用される目標です。
経済・社会・環境3つの側面からの17のゴールと169のターゲットから構築され、地球上の「誰一人として取り残さない」ことを誓っています。
SDGsに取り組むことは企業にとってメリットがあります。
まず初めに新しい事業の創出につながる可能性があるという点です。
目標達成を目指して新しいサービスの展開や製品の開発に取り組むことにより、新たな市場の開拓に繋がるかもしれません。
また、環境に考慮した方法を見出したり技術の向上を目指すことにより仕事の効率化を期待することができます。
他にも、取り組みが認知されることで顧客や取引先の信頼に繋がり、企業としての価値が向上する利点があります。
目標ごとの食品産業での取り組み
① 貧困をなくそう
「貧困をなくそう」の全体での目標は、2030年までの世界中で極度の貧困にある人を無くすこと、また、様々な次元で貧困ラインを下回っている人の割合を半減させることなどを目指しています。
② 飢餓をゼロに
「飢餓をゼロに」の全体での目標は、2030年までに飢餓とあらゆる栄養不良に終止符を打ち、持続可能な食糧生産達成することを目指しています。
③ すべての人に健康と福祉を
「すべての人に健康と福祉を」の全体での目標は、母子保健を増進し、主要な感染症の流行に終止符を打ち、非感染性疾患と環境要因による疾患を減らすことを含めて、あらゆる年齢のすべての人々の健康と福祉を確保することを目指しています。
④ 質の高い教育をみんなに
「質の高い教育をみんなに」の全体での目標は、2030年と、その先の世界を担う子供たちが、持続可能な世界を創るために必要な資質や能力が育成されることです。
このためにはESD(持続可能な開発のための教育)を更にまい進し、学校教育や家庭、職場などでもあらゆるSDGsに関する学習を進めていくことが必要です。
⑤ ジェンダー平等を実現しよう
「ジェンダー平等を実現しよう」の全体での目標は主に女性への差別や暴力をなくすことです。
女性が持つ潜在能力を十分に発揮して活躍できるようにするため、教育や訓練を充実させること、有害な慣習を無くすことなど、女性に対するあらゆる形の差別や暴力をなくすことを目指します。
⑥ 安全な水とトイレを世界中に
食品産業では、食材の洗浄や調理等、大量の水を使用します。
そのため、今後も事業を継続していく上で、安全な水の確保は必要不可欠です。
安全な水を持続的に確保するのと同時に、必要以上の水は使わない、水を適切に再利用するなど、節水にも努める必要があります。
⑦ エネルギーをみんなにそしてクリーンに
この目標では、国際協力の強化や二酸化炭素や窒素酸化物など、有害物質を排出しない「クリーンエネルギー」に関するインフラと技術の拡大などを通じ、エネルギーへのアクセス拡大と、再生可能エネルギーの使用増大を推進しようとするものです。
⑧ 働きがいも経済成長も
この目標では、持続可能な経済成長のために、すべての人々に生産的な完全雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会を提供しつつ、強制労働や人身取引、児童労働を根絶することを狙いとしています。
⑨ 産業と技術革新の基盤をつくろう
この目標では、国際的、国内的な金融、技術支援、研究とイノベーション、情報通信技術へのアクセス拡大を通じて安定した産業化を図ることを目指しています。
災害に強いインフラを整えたり、新たな技術を開発することで、人々にとって役立つ安定した産業化を進めていくことが必要とされています。
⑩ 世界中から不平等を減らそう
この目標は、国内及び国家間の所得の不平等だけでなく、性別、年齢、障がい、人種、階級、民族、宗教、機会に基づく不平等の是正も求めています。
また安全で秩序ある正規の移住の確保を目指すとともに、グローバルな政策決定と開発援助における発展途上国の発言力に関連する問題にも取り組むものとなっています。
⑪ 住み続けられるまちづくりを
この目標は、コミュニティの絆と個人の安全を強化しつつ、イノベーションや雇用を刺激する形で、都市その他の人間移住地の再生と計画を図ることを目指したものです。
高齢化や単身世帯の増加、地元小売業や商店街の衰退などにより、各地域で、高齢者を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方が増加し、社会的な課題となっています。
また、異常気象により各地で多くの被害が発生しており、これらが発生しても対処できる「適応」の取組が必要であるとされています。
⑫ つくる責任 つかう責任
この目標は、環境に害を及ぼす物質の管理に関する具体的な政策や国際協定などの措置を通じ、持続可能な消費と生産のパターンを推進することを目指しています。
2030年までにお店や消費者によって捨てられる食料を半分に減らすことを目標の一つとしており、食品ロスをできる限り少なくする対応が求められています。
また、廃棄物によって環境が汚染されるのを防ぐために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出るのを減らしていくことや、そもそものごみが発生する量を減らしていく必要があります。
⑬ 気候変動に具体的な対策を
この目標は、気候変動とその影響に対処するだけでなく、気候関連の危険や自然災害に対応できるレジリエンス(危険や災害が発生しても立て直す力)を構築していくために行動を起こしていくことです。
日本では、100年あたり約1.21℃のペースで気温が上昇しており、温暖化対策を行わない場合、21世紀末には、20世紀末と比較して3.4~5.4℃上昇すると予想されています。
近年は、気温の上昇、大雨の増加、熱中症リスクの増加、動植物の分布域の変化、農作物の品質低下など、気候変動及びその影響が全国各地で現れており、さらに今後、長期にわたり拡大する恐れがあります。
⑭ 海の豊かさを守ろう
この目標は海洋・沿岸生態系の保全と持続可能な利用を推進し、海洋汚染を予防するとともに海洋資源の持続可能な利用によって「小さな島で国土が構成される開発途上国」と「開発途上国の中でも特に経済的な発展が遅れている国」の経済的利益を増大させようとするものです。
平成30年度の水産白書によると、過剰に漁獲されている水産資源の割合が33%になっており、世界の資源のうち適正レベルの上限まで漁獲されている状態の資源が60%、適正レベルまで漁獲されておらず生産量を増大させる余地のある資源は7%に留まっています。
また、プラスチックごみの増加により、海が汚れたり鳥がプラスチックを誤食してしまうといった問題も出ています。
⑮ 陸の豊かさも守ろう
この目標では、2020年までに国際的な協定に従って、森林、湿地、山地、乾燥地など陸上の生態系と、内陸の淡水地域の生態系、それらがもたらす自然の恵みを守り、回復させ、持続できるようにしていくことを目的しています。
森林を守ることは、水源の育成やCO2の吸収に大きな役割を果たすだけでなく、農林漁業を営む人々の生活を支えるものであり、食品産業の持続を目指す上で非常に重要です。
森林の減少や砂漠化を食い止め、おとろえてしまった森林や土地を回復させていく努力が必要とされています。
⑯ 平和と公正をすべての人に
この目標は、人権の尊重、法の支配、あらゆるレベルでの良い統治、および、透明かつ効果的で責任ある制度に基づく平和で包括的な社会を目指すものです。
企業では、主に年齢や人種、身体能力の差、性的嗜好などによって差別がおこることなく、産後も復帰できる体制や、障がい者雇用など、企業の受け入れ態勢を整えていくことが大切です。
⑰ パートナーシップで目標を達成しよう
この目標では、SDGsの取り組みを成功へと導くためには、政府、民間、市民社会の間のパートナーシップが必要とし、国と国や、企業と企業、企業と民間など、さまざまなパートナーシップを確立していくことで、SDGsの取り組みの幅を拡大していく狙いがあります。
まとめ
いかがでしたか?
SDGsは1つの取り組みで複数の目標に貢献することもでき、企業でも取り組みやすい内容が多いです。
取り組むことでコストがかかると考えるかもしれませんが、生産効率や社会的評価の向上、廃棄物の削減や労働環境の改善など、企業にとってのメリットが多くあります。
ぜひ、自社でできそうな取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。