食品工場において大きな課題となっている異物混入。その中でも毛髪は代表的な異物です。毛髪混入の防止対策として3原則があるのはご存知ですか?以下の記事は毛髪混入を防ぐ対策についてご紹介します。
食品工場において、異物混入は大きな課題となっています。中でも毛髪の混入を未然に防ぐためにはどうしたらよいのか。毛髪混入防止対策の3原則について確認します。
毛髪対策の3原則
- 「持ち込まない」
- 「落とさない」
- 「留めない」
今回は「持ち込まない」に注目して見ていきます。
工場の製造場内に持ち込まないためには、作業着や帽子に毛髪を付着させないようにする必要があります。そのために「①会社で洗濯方法を決める」「②私服と作業服を分けて収納するロッカーを設ける」「③粘着ローラーやエアシャワーで除去する」ことが大切です。
ローラーのかけ方
せっかく対策をしているのに、毛髪が残っている…なんてことはありませんか?実はエアシャワーだけでは細かい塵埃しか除去できず、毛髪は十分に除去しにくいため、粘着ローラーのかけ方にはポイントがあります。毛髪は頭部から床へ落ちていくため、頭から足元へかけなければなりません。
頭⇒帽子全体⇒肩から背中の上側⇒腕の外側⇒腕の裏⇒脇の下から腰
首回り⇒胸⇒腰⇒足の前・内側⇒足の横・後側
特に服のしわや首回りはローラーが触れにくいので注意してかける必要があります。
毛髪混入を防止するためには社内の現状を見直し、上記3つの対策を行うことが大切です。対策によって現在の管理方法が適正であるか、または新たな対策に関する課題も見え、最終的には工場の環境改善につながるでしょう。