公開日: 2017年12月5日 - 最終更新日: 2022年9月29日

フードディフェンスの取り組みは何から始めるべきか|効果的な3つの取り組み

今井みやの
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こんにちは!エクシールの今井です。
最近キャラメル風味のアイスにハマっています。冬に暖かい部屋で食べるアイスは格別ですよね!

さて、今回のテーマはフードディフェンスです。
食品工場では、部外者の悪質な考えや、従業員の不満などから、故意に製品へ異物混入をするケースがあります。
これを防ぐ方法としてフードディフェンスが挙げられます。
フードディフェンスとは食品への意図的な異物の混入を防止する取り組みのことです。
具体的にどうすれば十分な対策ができるのでしょうか、3つの重要な対策をまとめました。

 

フードディフェンスって何?

フードディフェンスとは、食品への意図的な異物の混入を防止する取り組みのことです。
意図的ってどういうこと?と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、例をあげます。

「工場内での人間関係にイライラして、わざと糸くずを製品に混入した。」
「工場の従業員に恨みがあったので、工場へ侵入して毒物を製品に混入した。」

こんなイメージです。
つまり、従業員や外部者が工場内でわざと異物を混入する危険を未然に防ぐことがフードディフェンスです。

 

効果的な対策

1.不審者は敷地内へ入れないこと

まず、故意な異物混入で考えられるのは不審者が工場内へ入って異物混入をしたというケースです。
食品工場で働く以上、衛生服などでほぼ顔が隠れてしまい、従業員同士の顔を認識していなければ、部外者が入っても分からないですよね。

この場合、工場へ入場する際のセキュリティが大変重要になってきます。
例えば、工場の敷地内に複数の監視カメラを設置したり、従業員が工場へ入るときに静脈認証を取り入れるなど、部外者を工場へ入らせないためのシステムを取り入れましょう。

2.従業員同士のコミュニケーションを円滑にすること

「従業員が本来持ちこんではいけない裁縫針を持ち込み、製品に混入させた」とします。

わざわざ異物を持ち込み、問題を起こすということは、何かしらの不満があった可能性が高いと考えられます。
社内でのコミュニケーションが不足していて、一人で悩みを抱え込んでしまうことは、よくあるケースです。

このような事態を招かないために、日常から工場内でのコミュニケーションをとりましょう。
また、仕事をする上での悩みや、人間関係のことなど、機会を設けて1対1で従業員と話せる場があると相談しやすいかもしれませんね。

3.私物を持ち込ませず、常に監視すること

コミュニケーションが十分であっても、出来心で異物を持ち込んでしまう場合もあります。
その危険性を事前に防ぐために必要なのは私物管理と徹底的な監視です。

工場内へ私物を持ち込まないためには、ポケットのない衛生服を使用したり、袖口に異物を隠せないように長い手袋を使用するなど工夫しましょう。
どうしても持ち込まなければいけないものがある場合、透明のポーチに収納させるなど、持ち物が見えるようにします。
また、監視カメラで従業員の手元や動きが分かるよう、工場内にも複数カメラを設置することで、いざというときに原因の解明に役立ちます。

 

まとめ

いかがでしたか?
フードディフェンスは現代の異物混入対策の中で非常に重要な役割を持っています。
いくら対策しても故意に異物を混入されたら元も子もありません。

従業員同士が気持ちよく過ごせるような環境を作ったり、セキュリティを万全にして、食に対する安全意識を工場内で高められるとよいですね。

 

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ウレタンゲルのやわらかさ・自己粘着性を活かした商品を開発する、株式会社エクシールで働いています。最近では食品工場など製造業に向けた衛生商品を扱うことが多く、「きれいな工場をつくるお手伝い」をさせていただくため奮闘中!ウレタン製の衛生グッズを紹介する衛生管理アドバイザーとして、お役にたてる情報を発信できるよう、頑張ります。好きな食べ物はトーストです。
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