こんにちは!エクシールの清水です。
先日、久しぶりにプライベートで東京へ行きました。豊洲にずっと気になっていた場所があり、そこで遊んだ以外は、築地で海鮮丼を食べたり、月島でもんじゃを食べたりと、ひたすら食べて飲んでいた気がします(笑)
さて、今回の内容は【5S】についてです。改めてどんな項目であるのか、また5Sを行うことでどんなメリットがあるのかを確認していきましょう!
※2018年2月19日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して再度公開しました。
5Sとは
5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」を指します。
かつて、大きな工場で製造を行う際に、製造現場の見た目をキレイにするためのスローガンとして3S(整理・整頓・清掃)が確立されました。その後、工業系の工場において、効率化や作業員の規律強化、安全管理などの目的で清潔と躾が追加され、5Sが取り入れられるようになりました。
この5Sは工業系以外の工場、例えば食品工場でも衛生環境を保つために取り入れられるようになりました。
5Sの内容について
①整理
整理とは必要なものを明確にすること。
必要なものを明確にした後、要らないものは捨てます。これは物に限らず仕事内容や、社内に保管する情報でも当てはまります。
例えば物で言うと、「壊れやすい素材やパーツをなくしやすいものは別のものに替える(例:キャップ付ボールペンをノック式ボールペンにする)」「私物の持ち込み(例:文具類)の禁止」などがあります。
不要なものを捨てることで棚の数も減り、棚の間や棚と床・壁の間にスペースを開けることができるようになります。
仕事に関して言うと、「常に資料などの情報は最新にする」「文書は共通化して、利用や保管の効率化を高める」などがあります。古い情報や間違った情報をそのまま残しておくと、ミスが起きたり確認に時間を要したりして無駄が生まれてしまいます。
そのため、最新情報を誰もが見やすい・利用しやすい場所に保管しておくことが大切です。
②整頓
整頓とはものの置き場所、個数、置き方を明確にすること。
整理したことで必要なものだけが残されたので、整頓では誰でもわかるようにものの配置を明確にします。
例えば「置き場所に備品名の表示をする」「一目でものがなくなっていることがわかるように配置する」などがあります。
備品を管理する際に毎度数える手間がなくなり、仕事(作業)のムダがなくなる、さらには異物混入が起きた際に原因がすぐにわかるなどのメリットがあります。
③清掃
清掃とは汚染や異物混入を防ぐために、清掃ルールを決めて清掃すること。
単にどのような清掃を行うのかを決めるのではなく、どのような状態を清掃のゴールとするかを明確にすることが大切です。
例えば「微生物の除去」をゴールとした場合に、清掃ルールには殺菌の行程が必要になります。
しかし、実際にルール通りやってみると、清掃後の状態に個人差がでたり、作業者に危険が及ぶことがあります。この場合は、使用する薬剤や清掃手順を見直す必要があります。
④清潔
清潔とはきれいな状態を維持すること。
整理・整頓・清掃(3S)を維持していくことが大切です。
⑤躾
躾とは的確に3S(4S)を実施させること。
作業者へ「教える」、作業者とともに「実施する」、ルール作成者が清掃を「確認する」ことが重要になります。一方的な指導ではなく、指導側も一緒に取り組むことが大切であり、現場を見たり、作業者の話を聞いたりする中で、清掃を続けるうちに見えてくる改善点に気づくことができます。
5Sによるメリット
前項で示した内容は、どちらかというと掃除の内容に近いものになります。
しかし、5Sとは掃除に限ったことではありません。5Sの考え方によって仕事(作業)でのムダを明確にし、改善することで、仕事に必要な情報をチームでの共有ができるようになります。
そして決められたルールを守ることは、同じ場所で仕事をする他のメンバーを考えることにつながるので、チーム力が高まります。ルールというと、「やらなければならない…」といった強制感がありますが、これがあたりまえになると組織としてはとても強みになりますね。
また、これは実体験ですが、環境が整えられると、少しの乱れが気になるようになります。
例えば「ここにものがない…」とか、すぐに気づくことができれば、後から必死に探し回るなんて事態は避けられるようになると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「5S活動ではなく、5S改善と考えると良い」という文書を見つけましたが、ただ掃除をしてきれいな環境にするだけでなく、従来の作業方法でどうしてこうなってしまったのか、その原因を考えて改善することが大切です。不要なもの・作業を見つけ、どんどん改善していけると良いですね。
▼参考サイト
https://www.consultsourcing.jp/5625
https://www.consultsourcing.jp/5837