こんにちは!エクシールの清水です。
ここ最近は冬季オリンピックに釘付けの毎日。ハラハラしたり、感動したり、観ていてとても刺激を受けました。また、話題のフィギュアスケートでは、画面上に得点の推移や加点などの様子が表示されるようになっていたのに驚きました!以前に比べてとても分かりやすく、時代に合わせてこんなところでも進化しているんだなぁと感じました。
さて、前回5Sについて記事を挙げましたが、今回は少し発展した【食品7S】についてご紹介していきます。技術だけでなく、理念や規格、衛生活動も進化しているのです。どのような点が変わったのか、5Sの復習も含めて解説していきます。
「5S」を簡単におさらい!
5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」を指します。工業系の工場において、効率化や作業員の規律強化、安全管理などの目的で5Sが取り入れられるようになりましたが、次第に工業系以外(食品工場など)でも衛生環境を保つために取り入れられるようになりました。
整理・整頓
【必要なものを明確に】して、それらの【置き場や数量を決める】
清掃
異物混入を防ぐために【清掃ルールを決めて清掃する】
清潔
そして整理・整頓・清掃されている【きれいな状態を維持する】
躾(しつけ)
そのために、的確に【整理・整頓・清掃を実施させる】
◇5Sに関する詳しい記事はこちらをご確認ください。
「7S」の内容について
食品関係の施設では、作業の効率化だけではなく、微生物レベルに対する清潔さが求められるようになり、5S活動に「洗浄」「殺菌」の2つを追加して「食品衛生7S」として用いられるようになりました。追加された2点は「清掃」に近い位置づけとなります。
洗浄
施設や設備・作業環境の汚物と有害微生物を除去します。
微生物の汚染リスクを低減させるとともに、後の消毒・殺菌作業の有効性を向上させることができます。
殺菌
有害な微生物類を不活性化・除去・増殖の抑制などを行います。
5Sについても言えることですが、それぞれの構成をまとめると以下のようになります。
手段の部分を目標と考えて、例えば「この棚を整理できたら」「ここまで洗浄できたら」というような目標を掲げた場合、それは単に見た目をキレイにしているだけとなります。もちろん工場の美しさも大切ですが、食品衛生の目的というのは、安全な品質のものを生産するということです。そのためには見た目以上の清潔さを維持し、社内で誰もが7Sの手段を講じることができるという点が重要であり、手段と目標を混同させないようにしなければなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。5Sに加えて2点追加されましたが、大枠では5Sと似ていますね。今回は食品7Sでしたが、実は食品以外にも7Sは存在します。例えば物流などでは5Sに「しつこく」「「しっかり」を加えて7Sという場合もありますし、有名和菓子店の(株)赤福様では食品7Sに「整備」を加えて8Sという場合もあります。
業界によって目標や目的が異なるので、あわせて必要な手段が増えていくようですが、基礎は5Sとなります。目標を明確にし、それに合わせて5Sへの取り組みや、さらに追加で会社ごとの手段を講じていけると良いですね。