こんにちは、編集長の鈴木です!だんだん気候も暖かくなってきて、ほっと一安心です。
本日3月22日は「エクシールの工場インフォ」でもおなじみ、清水さんのお誕生日だそうです^^(わーおめでとう!)
今年も一年一緒に頑張っていきましょう~!
さて、原料や製品の運搬に、フォークリフトを使用している工場は多いと思いますが、倉庫の床がタイヤの痕で汚れてしまって困っている・・・なんてことはありませんか?
工場が汚くなると、異物混入のリスクが増えたり、お客様が見学に来た時などにも好印象を与えられませんよね。
この記事では、「タイヤと地面の摩擦が原因で起こる床の汚れ」に焦点を絞って、フォークリフトの「トラクションコントロール」システムについてご紹介していきます。
これからフォークリフトを買い替えようとしている方は、是非参考にしてみて下さいね。
どうしてタイヤの跡はつくのか?
衛生管理担当者の頭を悩ませる、屋内用運搬車両による工場床のタイヤ汚れ。
工場内は常に人や物が移動しますが、その移動に伴って発生したゴミやほこり、外部から持ち込んだ異物は、製品の品質や作業効率に悪影響を及ぼしてしまいます。
これらの汚れは一概に対策するのが難しく、原因別に改善策を行っていく必要があります。
今回はわかりやすいように、倉庫の中の汚れを大まかに3つの原因に分けてみました。
①そのエリアの中で発生したゴミやほこり
②タイヤや作業員に付着して移動してきた、他エリアのほこりや汚れ
③エリア内を走行する運搬車のタイヤと地面の摩擦が原因で起こる汚れ
今回はお伝えした通り③の「エリア内を走行する運搬車のタイヤと地面の摩擦が原因で起こる汚れ」について詳しく見ていきましょう。
これは、フォークリフトなどの屋内運搬車両が「発進(アクセル)」「停止(ブレーキ)」「転回(カーブ)」する時などに、タイヤと工場床が擦れて、跡となって付いてしまう汚れを指します。
トラクションコントロールシステム(TCS)って何?
トラクションコントロールシステムとは、ざっくりと言ってしまえば「タイヤの空回りを抑制することで、車からの力を地面にしっかり伝える」制御システムです。
タイヤの空回りというのは、
① 接地している床は動いていないのにタイヤだけ回っている状態(空転)
② 接地している床は動いているのにタイヤは止まっている状態(スリップ)
の2つの状況が当てはまりますが、トラクションコントロールシステムは上記のシーンにおいて、床面とタイヤの接地状態を検知し、自動でタイヤの回転数を調節してくれます。
空転やスリップが抑制されることで走行も安定しますし、地面との無駄な摩擦が軽減される分、床やタイヤの摩耗も少なくなります。
トラクションコントロールシステム対応のフォークリフト
前項目でも説明したように、トラクションコントロールシステムはスリップを抑制することで、車体の安定した走行を助け、床やタイヤにかかる負担を減らすことが出来ます。
工場内で使用するフォークリフトを選ぶ際はこのTCSが採用されているものを選ぶと、スリップ時に残るタイヤ痕を減少させることはもちろん、タイヤの摩耗を減らすことで摩耗粉の発生を抑えることもできます。
ただし、TCSは最近の乗用車では標準になりつつある機能ではありますが、フォークリフトで採用されているものはまだそれほど多くはないようです。
フォークリフト用粘着マットでコストを抑えた対策も!
これまで説明してきましたTCSですが、導入しようとするとどうしても発生してしまうのがコスト面の問題です。
大きな工場になればなるほど、稼働しているフォークリフトの台数も増えるため、すべてをTCS付きのフォークリフトに切り替えるとなるととんでもないコストに・・・なんてことも。
そんな時は、フォークリフト用粘着マット(リフトマット)を使うというのも一つの手です。
フォークリフト用粘着マットは上を通過することでタイヤの汚れを吸着するというもので、タイヤ跡の元となる摩耗粉を除去することが出来ます。
また、複数のフォークリフトを運用している場合も、どのフォークリフトも絶対に通る場所に設置することで「1枚ですべてのフォークリフトを対策」出来るので、コスト面でもうれしいですね!
更に、フォークリフト用粘着マットによる対策は、床やタイヤの汚れを落とすだけでなく、他エリアからの異物の持ち込みを防止したり、逆に倉庫の汚れを他に持ち出さない対策にもなります。
前項目で述べた3つの倉庫の汚れの原因のうち、「①そのエリアの中で発生したゴミやほこり」「②タイヤや作業員に付着して移動してきた他エリアのほこりや汚れ」にあたる部分にも効果があるので、【フォークリフトのタイヤ汚れが気になるけれどコストはそんなにかけられない・・・】【簡単に倉庫の床の汚れを対策したい・・・】という方に特にお勧めです。
ただし、その場合でも、マットの上で発進、加速、ブレーキや転回などをすると、マットを傷めたり破損させたりする原因となってしまいます。粘着マットによる対策を行う際にもタイヤと地面との摩擦は重要な項目であり、そういった操作をマット上で取らないことがポイントになってきます。
「急発進しない」「急停止しない」「転回するときは無理にタイヤをきらない」をドライバーさんが気を付けるだけでも効果はありますので、倉庫内の清掃をしっかり行うことと合わせて、出来るところから少しずつ対策していきましょう!^^
・・・と、ブログのタイトルからはずれてしまいますが、フォークリフトのタイヤ跡を対策するマットについても詳しくまとめた記事がありますので、是非こちらも参考にしてみて下さい^^
▼フォークリフト対応の粘着マット「リフトマット」を詳しくご紹介したページはコチラ!
リフトマットで工場床のタイヤ跡を解決!|最適な設置場所とは?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ついつい疎かにしてしまいがちな倉庫の床のタイヤ跡ですが、対策しないと交差汚染による異物混入や商品の安全性の低下にも繋がりかねません。
それぞれの工場に合った方法でしっかりとした対策をして、自社製品の品質を高めていきましょう!