食品工場におけるISO監査の目的｜食品衛生と環境改善について見直そう

こんにちは！エクシールの今井です(^_^)

ナッツを食べると身体に良いと聞いてから食塩不使用のミックスナッツをたまに食べています。

薬局などで売っているものは少量でも高いので、1㎏の徳用のナッツをネット通販で購入したのですが、大きな袋から直接取り出して食べているとつい沢山食べてしまい、「逆に不健康なのでは・・・？」と不安な今日この頃です。

さて、本日は前回と前々回の記事のまとめです！
ISOの監査について見直す機会になれば幸いです。ぜひ読んでみてくださいね(^_^)

食品工場における監査の役割と種類

監査の役割

工場監査は、品質の管理の仕方や製造工程を把握し、将来起こるかもしれないリスクを予測することで改善点を見出すために行われます。
実際にどんなことをチェックされることがあるのかはこちらの記事をチェックしてみてください。

→　食品工場の監査って何をするの？｜いざという時に慌てないための豆知識

監査の種類

工場の監査には大きく分けて3つの種類があります。

1.第一者監査
内部監査とも呼ばれます。自社の工場を内部の人間で監査することです。

2.第二者監査
取引先など、自社と利害関係がある人が監査することです。

3.第三者監査
ISOの監査員など、自社と利害関係のない人が監査することです。

第一者監査（内部監査）の目的

第一者監査（内部監査）では、ISOとの適合性（マニュアルがISOの要求事項に沿っているかなど）・マニュアルが運用されているか・ISOシステムの有効性（マニュアルは成果の出る内容かなど）をチェックし、不適合であれば改善していくことが目的です。

外部監査と違う点は、マネジメントシステムが効果的に実施されて維持できているかをチェックすることができる点です。
単に良いか悪いかだけではなく、本当に役立っているものか、他に方法はないか、マニュアルを見直して、現状の問題を解決するには何をすればよいのかという具体的な改善策を見つけることで効果的に現場を改善することができます。

内部監査の手順やチェック項目についてはコチラの記事をご覧ください。

→　ISOにおける第一者監査（内部監査）の手順とチェック項目｜適切な監査で工場を改善しよう！

第二者・第三者監査の目的

第二者監査では、自社が取引先を監査をするものと取引先が自社を監査するものがあります。取引が可能か否かを判断するために情報を集めることが主な目的です。

第三者監査では、独立した組織による監査が行われます。独立した組織とは、自社でも取引先でもない、利害関係を持たない外部の審査登録機関のことです。

この第三者監査では、適合している企業を審査登録でき、登録された企業はISO適合組織であることを公表できます。

例えばISO9001を取得した場合、工場で品質管理がしっかりとできている証明ができるので、ビジネスにおいて顧客から信頼を得ることができます。

このように、外部から監査を受ける目的は自社の工場がISO規格にしっかりと沿っているのかを他者の目から確認してもらい、顧客との信頼関係を築いていくためです。

外部監査のチェック項目についてはコチラの記事をご覧ください。

→　外部の監査担当者がチェックするポイントは？-外部監査前に気を付けるべきこと-

 まとめ

いかがでしたでしょうか。

内部監査と外部監査では同じような内容でも、目的が違うことが分かりましたね。

内部監査では、自社でどのようにISOを運用していけば管理がしやすいかや、より良い方法がないかなどを考えることができます。改善策を実際に行ってみることで、今より良い管理ができるようになるとよいですね。

外部監査では、取引先から監査を受けることや、審査登録機関から認証されることで顧客に安心感を与え、ビジネスを円滑に進めるのに役立てられます。

どちらも品質の向上や環境の改善には非常に有効ですので、結果をしっかりと受け止めて継続的に改善していきましょう。