製造工場でのエアシャワーの効果の確認方法・清掃のタイミングは?

こんにちは!先日訪れたラーメン屋さんで「豚骨タンタンメン」というのを食しました。辛いのは苦手のはずなのに、辛い辛い><と言いつつ替え玉までしてしまった、鈴木です。 もう一度あの辛さを味わいたい欲求に駆られています。   さて、今回の記事ですが、食品業界にかかわらず製造工場では多く設置されている「エアシャワー」についてです。 私の会社にもエアシャワーは設置されていますが、本当に効果はあるのかな?どれくらい効果があるのかな?なんて思ってしまうことがあります。そしてここ数年、仕事でいろいろなお客様のお声を聴いていると、実際、そう感じている方は多いのではないかと私は感じます。 この記事ではエアシャワーの理想的な使い方とともに、簡単な効果の確認方法と清掃のタイミングについてご紹介していきたいと思います!    エアシャワーの効果はわかりにくい?! こう書くとエアシャワーメーカー様から怒られてしまうかもしれませんが(汗) 数多くの種類のエアシャワーが存在する中、仕様書に集塵能力が明記されているものはほぼなく、とあるエアシャワーメーカー様もHP内で「エアシャワーの効果を数値化するのは大変難しい」と紹介しています。実験を行っても、除塵効果は認められるものの、他の要因に紛れてしまうほどわずかなものになってしまうそうです。 だからと言ってエアシャワーは意味のないものなの?と聞かれると、決してそうではありません。 なので私は、「使用方法や社内ルールの徹底に、大きく効果が左右されてしまう」という意味で、エアシャワーの効果はわかりにくい、と考えます。   エアシャワー、理想的な使い方のポイントは? 具体的なやり方にはそれぞれの工場によっていろいろあると思いますが、エアシャワーの理想的な使い方において、大切なことは次の三つに挙げられます。   1. エアシャワーに入る前に汚れを落とす 2. 定期的にエアシャワー内を清掃する 3. 風の当たりにくいところも対策する です!   まず、エアシャワーは風の力を使って衣類についたホコリを吹き飛ばしてくれるものですが、だからと言ってほこりだらけの人が通過して、「エアシャワーを通ったんだからクリーンエリアに入れる程キレイになった!」と言うのはおかしいですよね。 クリーンエリアに直結しているエアシャワーは常に清潔な状態でなければいけませんし、使う側も清潔な状態で使用するべきです。これはHACCPのゾーニングにも似た考え方になります。実際に、エアシャワーの前に粘着ローラーなどで体をきれいにする工場は多いです。 もちろん、ローラーがけをただやればいいというだけではなく、かけ方や行う時間、ひいては前提として身だしなみや作業着の着用方法などしっかりとルールを決め、従業員全員が守っている必要があります。 また、きれいな状態で使っていてもエアシャワー内では吹き飛ばされた微細なホコリが舞うものなので、少しずつ汚れていきます。 常に清潔な状態で、清潔なエアシャワーを使用するためにも、定期的な清掃が欠かせません。この清掃の頻度については、のちに詳しく説明していきます。   更に、忘れがちなのが、エアシャワーの風が当たりにくいところの対策です。気を付けの状態で風を浴びても、脇や股、手のひらなどには風が当たりにくいことはイメージできると思います。腕を上げたり、エアシャワーの中で回ったり、服をたたきながら使用したりと、様々な使い方の記事を見かけます。こちらも、是非マニュアル化して統一して行っていきたいですね。 そしてもう一つ、足の裏の対策も忘れないように。床はすべてのエリアで汚染区域になりますが、足元から持ち込まれるほこりや汚れは意外と多いものです。 粘着マットの中には、めくった際にごみの出ない、洗って使えるタイプもありますので、ごみの発生に敏感なエアシャワー付近でも◎。エアシャワー前後やエアシャワーの中に設置するとよいでしょう。   効果の確認と清掃のタイミングについて 前の項目でエアシャワーを効果的に使うポイントを3つご紹介しましたが、これらのポイントを実施していくためにはルール(マニュアル)が、更にそのルールを守っていくためには確認(チェック)が、必要不可欠です。 ある工場ではエアシャワー後にもローラーをかけて、そのローラーに残った付着物をチェックしているそうです。こうしたチェックはエアシャワー自体の効果測定にはならないかもしれませんが、クリーンエリアに入るために清潔状態なのかは確認することができます。設定したルールが守られているかの確認に加えて、エアシャワーの中が清潔な状態かどうかのチェックも行っていけるとよいですね。 またとある会社では粘着マットの紙をエアシャワー内の壁に貼り付けて、ホコリの量を確認しているそうです。エクシールからもダストキャッチャーという、繰り返し使えるタイプの壁用粘着シートが出ていますので、こういったツールを活用して清掃のタイミングを決め、ルール化していきましょう。   毛髪・ホコリをキャッチ!異物混入対策シート:ダストキャッチャー ダストキャッチャーはウレタン素材でできた、厚さ1mmの薄いシートです。素材自体に粘着力を持っているので、テープなどの粘着剤は必要なく、そのままエアシャワー内の壁に貼り付けて使用します。 壁側の面には細かな凹凸があり、空気が入りにくく、また貼り剥がしも楽々。     そして特徴的な点が、水で洗うことによって表面に付着したホコリを洗い流せること。更に、粘着力が復元するので繰り返し使用できることです。 実は、このダストキャッチャーに使われている素材は、ロングセラーとなっている「洗って繰り返し使える粘着マット ステップマット」を基に、粘着力を強力に改良したものが使用されており、その粘着力は実証済み。 エアシャワー内に漂う塵やホコリ、エアーで吹き飛ばされた毛髪などをキャッチし、床に落とさないだけでなく、汚れの度合いを参考にエアシャワー内の清掃のタイミングを見るのにも効果的です。   ただし、エアシャワーをきれいに使っていれば使っているほど、また使用する人数などによっても汚れる度合いは大きく変わってきますので、ダストキャッチャーが汚れていない場合でも、期間を決めてエアシャワー・ダストキャッチャーともに清掃していくのがお勧めです。 水で洗ったからと言って粘着力が落ちるわけではなく、2~3年と長く使える製品なので、ランニングコストもほとんどかからないのが嬉しいですね。 シートサンプルも配布しておりますので、一度現物を確認してみたいという方は、株式会社エクシールへ是非お問い合わせください^^ ▼「ダストキャッチャー」についての詳細はこちらのページからも確認できますので、是非チェックしてみて下さいね! 【公式】ダストキャッチャー|エアシャワーのホコリ巻き上げ対策に!洗って繰り返し使える粘着シート   まとめ いかがでしたか? エアシャワーの効果はわかりにくい部分がありますが、ルールを徹底したり、エアシャワー通過後の記録を測定したりすることで、エアシャワーの先のクリーンエリアに入ることができる程度になっているかどうかを確認することができます。 また、エアシャワーを効果的に利用するためにも、利用する人・エアシャワー内ともに清潔な状態を保つことが大切という事でした。 粘着ローラーや、ステップマット、ダストキャッチャーなどを用いて、より適切なゾーニングを心がけましょう。 こちらもあわせてどうぞ^^↓ エアシャワーにプラスαで対策する4つの方法【異物混入対策】   【前の記事】初心者でもわかる!ISO22000取得の手順・流れを完全解説|食品工場の衛生管理【次の記事】ついに義務化!「HACCPに沿った衛生管理の制度化」の対象範囲は?The following two tabs change content below.プロフィール最新の記事 鈴木ちか企画課 : 株式会社エクシール ウレタンの特性を活かし様々な商品を製造・販売している、株式会社エクシールで働いています。最近は食品工場向けの依頼が多く、仕事を通して学んだ製造業のアレコレを記事にしていきたいと思っています。同じ製造業の方が見て何かヒントになるような、そんな記事が描けるよう日々努力していきます! 最新記事 by 鈴木ちか (すべて見る) フォークリフトの点検とメンテナンス|工場内のタイヤ跡対策 – 2020年12月23日 冬こそカビの季節!湿度管理を見直して冬のカビを対策しよう – 2020年12月9日 フードマイレージとは?|食品工場と環境への取り組み – 2020年11月25日 Pocket