こんにちは!エクシールの今井です(^O^)
12月に入り、街に出るとすっかりクリスマスムードで一年あっという間だったなと感じます…。
電飾が飾ってある家を見るとなんだかほっこりしますね(^_^)
さて、前回ノロウイルスの感染経路と対策についてお伝えしましたが、今回は「集団感染」時の対処法についてお話ししていきます。
ノロウイルスの集団感染時、感染拡大を防ぐためには
前回の記事でお話ししたとおり、ノロウイルスは長期間感染性を保ち、非常に少ないウイルス量で感染するため、集団内で感染しやすいです。
参考記事→ノロウイルスの感染経路は?|食品工場でノロウイルスを効果的に防ぐ
それでは、集団感染が発生してしまったときはどのように対処すればよいのでしょうか。
対処法①:状況を把握する
感染経路を特定することは感染拡大を防ぐために必須です。
原因を特定するために、まずは「いつ」、「どこで」、「だれが」、「どれくらいの人数」発生しているかを確認しましょう。
本人の健康状態だけでなく、家族におう吐や下痢、発熱などの症状がある人がいないかも重要な手掛かりとなるので合わせて確認するとよいでしょう。
対処法②:感染経路を遮断する
ノロウイルスには予防接種がありません。感染の拡大を防ぐためには感染経路を確実に遮断することが重要です。
「接触感染」、「飛沫感染」「塵埃感染」などの感染経路があります。適切なおう吐物の処理、清掃を行い、感染が拡大しないようにすることが大切です。
処理方法や清掃方法についてはコチラのサイトが分かりやすいです。
→ノロウイルス対策|食品衛生のトータルサイトへようこそ!|サラヤ株式会社
感染者については出勤しないことが基本です。
感染後7日程度は便にウイルスを排出し続けるため、症状が治まったからといってすぐに復帰することも避けましょう。
検便をおこない、ノロウイルスを保有していないことを確認できるまでは出勤は控えましょう。
対処法③:従業員に状況と対策を伝える
ノロウイルスは工場内全体で対応する必要があります。
手洗いの仕方や調理器具や施設の清掃の仕方について全員がしっかりと把握できるようにしておきましょう。
感染者が出た場合は、現状について知らせ、注意喚起を行いましょう。
おう吐があった場所の清掃方法や汚物の処理方法なども全員が知っておくと二次感染を効果的に防ぐことができるでしょう。
また、大規模な感染になった場合は、メディアに取り上げられることもあります。
従業員の個人情報の管理をしっかり行うことも大切です。
まとめ
食品従事者がノロウイルスに感染した状態で食品に触れることは集団での食中毒に繋がり、非常に危険です。
上記のように状況を把握し、感染経路を遮断し、従業員に伝えることで個々がノロウイルスの危険性を理解し、意識を持って対策ができます。
現場の状況によっては体調不良を言い出しにくいなどの問題もあり得るので、普段からコミュニケーションをとり、相談しやすい状況づくりを大切にしていきましょう。
参考
Ⅴ 集団発生時の対応 – 東京都福祉保健局 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/noro/files/dai5.pdf