こんにちは!最近のマイブームはフルーツの香りのフレーバーティーな、鈴木です^^
味はしないんですけどね、ふんわり香るマスカットに心癒されます。香りの力は偉大です。
さて、「香りの力/嗅覚」は偉大と言いましたが、「色の力/視覚」も様々な効果があり、いろんなシーンで利用されていることは皆さんご存知ですよね。
今回の記事では「カラーコーディネートから見た製造工場の配色設定」と題しまして、「色」の持つ力や効果について、食品工場をはじめとした製造工場全般で、どんな活用の仕方があるのかをご紹介していきたいと思います。
壁や床の色一つでも、面積が大きければ大きいほど、見た目の印象もがらりと変わります。
今まで壁や床の色は何色でもいいや~と思っていた方は、是非色の力を改めてチェックしてみましょう!
壁の色
工場の壁の色を設定する際には、白系の色がおすすめです。
白は「清潔」「クリーン」なイメージがあります。クリーンな環境でモノづくりをしている意識が芽生えれば、社内意識の改革や、メーカー監査の時などにも良いイメージを与えることができます。
白っぽい壁はその分汚れも目立ちますが、これも利点の一つと言えます。汚れが目立つということがその分清掃の徹底にもつながりますし、異物混入を未然に発見することにもつながるでしょう。
更に、白っぽい壁は、少ない照明でも明るく感じます。そのため、電気代の節約にもつながります。
体感温度を色によって調節する効果も用いることができます。
暖色・寒色、といった言葉が表すように、赤や黄色、オレンジの色には「暖かく」、青や緑の色には「冷たく」感じさせる効果があります。
加熱処理を行うような、気温が高くなりがちな作業エリアには淡い寒色を、半冷蔵室のような寒い環境で作業を行う場所には淡い暖色を上手く組み込むことで、感じる暑さ寒さを多少なり和らげることが期待できるでしょう。
ただしその際にも、作業場の明るさや異物発見の観点から、白に近い色を使うのがお勧めです。
床の色
壁の色の説明から、床の色も白系がいいのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、間違いではありません。
床も白に近い色を使うことで、作業エリアが明るく、汚れも目立ちやすくなるでしょう。
ただし、自社で製造する食品または加工品の色も考慮する必要があると思われます。
例えば、「牛乳」工場で床が真っ白な場合、牛乳がこぼれていても発見しづらいですよね。逆に「海苔」工場で真っ黒な床だったりしたら・・・
衛生管理の観点からも、よろしくないのがわかると思います。
同じように異物が発見しやすいかどうかという面で考えると、細かい柄の付いたものはあまり効果的とは言えないでしょう。
ゾーニングに色を使う
色のついたテープで仕切った、そもそもの床の色を塗り分けてゾーニングを行うことは、作業効率や衛生管理の点から見ても効果的です。
注意を促したいか所に使用する場合は、周りの色合いにもよりますが「黄色」がおすすめです。
黄色は遠くからでも目につきやすく、注目を促す効果がある色です。「警戒色」ともいわれ、工事現場などでもよくつかわれていますね。同様に、「赤」にも注目を集める効果があります。
ちなみに、色の視認性(何色の背景に何色の文字が一番遠くからでもはっきり見えるか)は、黒地に黄が第一位、黄地に黒が第二位と、やはり黄色が注目を集める効果が高いようです。
ただし、白地に黄や黄地に白は、逆に視認性が悪くなるので、周りの色との兼ね合いは注意する必要があるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
なんとなく好みで選んでしまいがちな「色」。
その感じ方は確かに人それぞれではありますが、色の持つ効果をうまく利用していけたら良いですね。