こんにちは!エクシールの藤吉です。
本日は外国人労働者が工場勤務するとき、どのように衛生教育をするのが良いかについてお話していきます!
※本記事は、2019年3月27日に公開した記事であり、リライトに必要な文言等を追記、その他の部分も修正して再度公開しました。
外国人労働者の教育について
外国人労働者を雇っている工場は多いと思います。
しかし、異物混入などを気にする現場では、衛生教育が言葉の壁や環境の差によって困難であることも少なくありません。
国ごとに食品衛生に関する考え方や知識にもムラがあり、それぞれに自社の工場ではどのような衛生管理をしているかを知ってもらう必要があります。
お客様が安心して製品を手に取れるように、あらゆる壁を越えてしっかりと教育を行っていきましょう。
それではどのように教育を行えばうまく伝わるでしょうか。
外国人労働者の衛生教育の進め方
①外国人用の教材を使用する
まず言葉が不自由であれば、従業員の母国語の教材を用いるのが効果的です。
日常会話程度なら話したり理解することができても、「菌」や「食中毒」など、あまり日常的に使用しない言葉はすぐに理解ができないと思います。
母国語で書かれた資料があるだけで従業員もすぐに理解ができますし、自分で外国語に訳すよりは、伝えたいことを的確に伝えることができます。
現在は、様々な言語の衛生教育用パンフレットがあるようなので、是非使用してみてください。
②日本語レベルを確認する
外国人労働者の日本語レベルを把握しておくことはとても重要です。
最初から日本語を話すことができる外国人労働者はあまりいないと思います。どのくらいのレベルかを知るためには、入社後、簡単な日本語のテストを行ってみると日本語レベルを確認することができます。
その後に、社内で日本語学習を実施してみたり、日本教室への通学を手配してみると良いでしょう。
しかし、働きながら学ぶことは、仕事時間との調節がとても難しいです。学習期間は短時間勤務を許可するなどの配慮をしましょう。
③写真やイラスト、実際に見せることで伝える
手洗いやローラー掛け、エアシャワーの使い方など、工場には様々なルールがあると思います。
多くの工場では、ポスターや張り紙などで手順が明記されていますが、日本語と写真だけでは情報が足らないこともあります。
例えば、手洗いではどのように手を動かすのか、タイマーなどの機械の操作はどうするのかは、写真を見るだけでは伝わりませんよね。
写真に矢印を付け足して動きを表現したり、実際に手洗いをしている動作で説明することで、説明がしやすく、従業員も理解しやすくなります。
また、外国人労働者の国籍が皆同じであれば、母国語の説明書きを入れたり、多国籍であれば、英語の説明を入れることも効果的ですね。
④質問や相談をしやすい体制をつくる
質問や相談をしやすい環境でなければ、従業員は疑問をそのまま放置してしまい、異物混入や食中毒事故を引き起こしてしまいます。
母国語や英語、日本語の両方が話せる人を配置したり、日本語や日本文化の教育をしっかり行うこと、普段からコミュニケーションをとって、困った時に相談できる環境をつくっておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
言っている意味が理解できないと、お互いに通じているのかも分からず、誤解を招いて結果的に大きな事故につながる可能性もあります。
イラストや写真、母国語のパンフレットなどを上手に活用して、工夫できるところから改善し、双方にとって働きやすい環境をつくっていけるとよいですね!