おひさしぶりです。エクシールの今井です。長期間更新ができず、申し訳ございませんでした。
本日からまた再開させていただきます!
皆様に有益な情報を発信できるように頑張ります(^O^)
さて、今「ハラール認証」という言葉が話題ですが、ご存知でしょうか。
世界には宗教上の理由で特定の食材が食べられない方がたくさんいます。
現代は、加工品が多く、一目で食品に食べてはいけないものが入っているか判断できない場合が増えてきています。
オリンピックが迫った今、様々な人に対応できる食品を製造することはお客様にとっても企業にとってもメリットになります。
ハラールとは
ハラールとは、イスラーム法における「合法的なもの」のことです。
また、もう一つ意味があり、「健康的・清潔・安全・高品質・高栄養価である」という意味があります。
イスラーム法では、不浄だとされる豚や、牙で獲物を狩る動物、毒性を持つ動物、水中と陸の両方で生きられる動物、イスラムの方式以外でと畜されなかった動物、また、それらに触れた機械や機具を使用して製造したもの、酒などは食べてはいけないとされています。
上記のような不法的なものを「ハラーム」といい、ムスリムたちはハラームを避けて生活をしています。
ムスリムの方は、神に従って生きるという考え方であり、ものや行動が「神に許されているか」でハラール(合法的)、ハラーム(不法的)を示しています。
よって、食だけでなく、化粧品や衣服、医薬品、自身の行動などもハラールとハラームが示されます。
例えば、物を盗むことや男性が金やシルクを身につけることはハラームとされています。
豚1つとっても、豚肉はもちろん、豚のエキスやゼラチン、豚由来のもの、豚が触れた調理器具や機械によって作られた食品も食べることができません。
なので、個人の好き嫌いのように豚肉を使った料理から豚肉だけを抜いて食べればよいという単純な問題ではないのです。
現代は、一目見てハラールか否かがわからない加工食品が多いですが、このような場合はその食品は避けるべきだといわれているため、ムスリムの人口が少ない日本では、食品選びが難しいのが現状です。
わかりやすく表記することでムスリムの方の食の選択肢も増え、安心して食事ができます。
ハラール認証とは
上記でも述べたようにハラールは禁止されているものが入っていなければよいという単純な問題ではありません。
食品業界ではHACCP(ハサップ)の義務化が進み「作業工程」が注目されることが増えましたが、イスラム教では、「農場からフォークまで」の間の工程すべてがハラールであることが必要です。
ハラール認証は、認証機関が、工場や原材料、製造工程などをチェックし、ハラールの基準を満たしたものに与えられる認証です。
もちろん、ハラール認証がされていなかったとしても、禁止されている事項をクリアしていれば食べることはできますが、ハラームの材料が混ざっていたり、ハラームの食品を取り扱った器具で調理をしていても、消費者がそれを知ることは難しいため、ハラール認証を取得することで認証のマークがパッケージに記載でき、ムスリムの消費者は手軽に安心して加工食品を食べることができるのです。
ハラール認証の取得機関について
ハラールの認証機関は世界中に多数あります。
日本国内にも複数あり、製造する国や販売する国によって検討する必要があります。
下記のサイトに主なハラール認証機関が記載されていますので、参考にしてみてください。
まとめ
2020年には東京オリンピックがあり、海外の方が日本へ来る機会も増えます。
ハラール認証では、原材料から製造工程、機具まで配慮する必要がありますが、イスラム教は世界三大宗教であり、キリスト教に次いで信者が多い宗教です。
世界人口の20%を超えており、ハラールの食品を提供することは、製造者にとっても消費者にとってもメリットが多いです。
どのような消費者でも安心して食べられるものを提供することができるとよいですね。
<参考>
ハラールって?見分け方は?イスラム教徒の食事について|サムライキッチン
https://samurai-kitchen.tokyo/ja/learn/halal
ハラール認証について | NPO法人 日本ハラール協会
https://jhalal.com/auth
ハラル(ハラール)について|ハラル事業部 フードバリアフリー協会
https://www.jhalal.com/halal