こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
先日晩御飯に鮎を食べたのですが、岐阜県民は魚の食べ方が上手なことで有名ですよね。
私は岐阜県民ですが、あの食べ方をテレビで知りました(笑)
実際にやってみたら本当にきれいに骨が取れてびっくりしました!
本日は前回の続きで豚コレラの感染を防ぐための対策についてお話していきます。
昨年の9月から岐阜県をはじめ、愛知県、長野県、三重県、大阪府などで豚コレラの発生が確認されています。
2019年9月で発生から1年が経過しましたが、殺処分された豚は13万頭を超え、被害を受けた養豚農家は大きなダメージを受けています。
豚コレラとは
・豚コレラウイルスにより起こる豚、いのししの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。
・感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。
・治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されています。
・世界各国に分布しているが、北米、オーストラリア、スウェーデン等では清浄化を達成しています。
・なお、アフリカ豚コレラとは全く別の病気です。
引用:農林水産省「豚コレラについて」
豚コレラは2018年9月、国内で26年ぶりに発症した豚やいのしし特有の感染症です。
豚コレラにかかった豚肉は人体への被害はないとされているものの、法律によって市場に出回ることはありません。
感染力が高いウイルスであり、豚への発病が分かると多くの豚を殺処分することとなってしまいます。これによって畜産農家への被害は甚大になります。
豚コレラの感染ルートについて
感染ルートは主に2点あります。
①人・物・車両によるウイルスの持ち込み
ウイルスを持った人や物が、豚舎へ出入りすることで豚に感染します。
②野生動物からの感染
ウイルスを持ついのししやネズミ、またそれらの糞尿が豚舎へ入ることによって豚に感染します。
これらの感染経路を遮断するために、養豚場では様々な対策が行われています。
豚コレラの予防方法について
この記事では、野生動物や病原体の侵入を防ぐためのハード面の対策についてお話します。
豚コレラを防止するのに重要なのはウイルスを「持ち込まない」ことです。
人や物、車などを対策しても、外部から容易に野生動物が侵入できてしまえば、対策の効果は上がりません。
柵やネットなどを使い、外部からの病原体の侵入を防ぎましょう。
◆農場周辺に柵を設置し、野生動物の侵入を防ぐ
→野生動物が侵入できないように、一定程度の高さと強度を有する柵を設置する
→ワイヤーメッシュを設置する場合は、二重に設置するか、電柵と合わせて設置する
→地面から50㎝までの部分に、トタンや2㎝以下のメッシュのネットを設置し、小動物の侵入も阻止する
◆豚舎周辺の除草・木の伐採を行う
→豚舎周辺や農場の周囲は除草・木の伐採を行い、緩衝帯を設置する
→不要物は撤去し、ネズミやイタチなどの小動物が隠れられる場所をなくす
◆豚舎に開口部を作らないようにする
→豚舎の入り口や窓などの開口部には2㎝以下のメッシュのネットを設置する
→豚舎の屋根や壁、ネットは破損していないか定期的に点検する
→破損が確認されたら直ちに補修する
◆堆肥舎や死廃豚保管所への防鳥ネットの設置
→風でネットがめくれないように下部は鎖などで固定する
→動物が潜れないように、ネットの下部は50㎝以上地面に這わせる
◆豚舎間を豚が移動する際は、ケージとリフトを用いる
→やむを得ず豚を歩かせる場合は、移動ルートを舗装し、消石灰を十分に散布する
◆器具を移動するときは十分に消毒をする
→餌を飼料タンクから豚舎へ運ぶときは、移動ルートを消石灰で十分に散布し、車輪を消毒する
◆飲用水を消毒する
→井戸水や河川水を水源とする場合は、添加器などにより適量の塩素系消毒剤を添加する
→消毒剤の添加濃度は定期的にチェックし、塩素濃度を適正な濃度に保つ
まとめ
豚舎内へ出入りする人や物、車だけを清潔に保つのではなく、豚舎周辺や餌、水にもウイルスを侵入させない対策をしましょう。
特に外部から野生動物が侵入できないように柵やネットを張るところまでで終わらず、定期的に破損していないかや、侵入できるような隙間がないかなどを点検していくことが大切です。
感染を防げるようにしっかりと対策がしていけると良いですね。
<参考・引用>
豚コレラについて|農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/#nouka