こんにちは、エクシールの鷲見です。
今回は、エクシールおすすめの衛生管理に効果的な粘着マットをご紹介いたします。それぞれの特徴やメリット、検討時に考慮すべき点などについて確認してまいりましょう。
※本記事は、2019年10月31日に公開した記事ですが、リライトに必要な文言等を追記、修正して再度公開しました。
工場の床に敷くマットにはどのような種類がある?
工場では、作業効率の向上や環境改善のために工場用マットが用いられます。
その用途は様々で、以下のような種類が挙げられます。
■立ち仕事の疲れを軽減する疲労軽減マット
■製品不良を防ぐ静電気対策マット
■転倒事故を防ぐ吸水・吸油マット
■異物混入を防ぐ粘着マット
■清潔を保つ除菌マット
中でも異物混入対策用の粘着マットは、食品工場のような製造業にとって特になじみがあるのではないでしょうか。
食品工場では、ゾーニングという作業内容によって衛生レベルに応じたエリア分けを行います。食品の安全を守るために、作業前や異なるエリアの移動時にはローラーやエアシャワーなどを使用して衣服に付着した汚れが持ち込まれないようにしますが、靴底も同様に対策が必要です。
床は、人の移動などによって舞ったほこりや異物が落下し、たくさんの汚れが蓄積します。これらが靴底に付着した状態で入室すると、足元を介して清潔エリアを汚染させてしまいます。
特に靴底は目視での確認を行いにくいため、粘着マットを活用して足元からの汚染の持ち込み・持ち出しを防ぐことが大切です。
歩くだけで足元の汚れを除去!粘着マットの種類と特徴
粘着マットは、マットの上を通り靴底に付着したゴミやほこりを除去するツールです。
汚れたら粘着フィルムを剥がして使用する積層タイプを用いることが多いかと思いますが、実はウレタンゲルという樹脂でできた粘着マットもあります。
積層タイプの粘着マットとウレタンゲル製粘着マットのそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。
積層タイプの粘着マット
積層タイプの粘着マットは、汚れたら表面の粘着フィルムを剥がして使用します。
フィルム一枚当たりの価格が安く、導入しやすい手軽さが魅力です。
様々なメーカーが製品を出しており、抗菌タイプや強・弱粘着など用途に応じて色・性能を選ぶことができます。残りの枚数が表示されている製品を使用すれば、交換のタイミングが一目でわかるため管理のしやすさが向上します。
剥がしたフィルムは破棄の手間がかかりますが、フィルムの付着物を活用してどのようなゴミや異物が自社での混入リスクを高めるのかを確認することもできます。
製品によっては粘着剤が靴底に付着して清潔エリアの床へ転写し、かえって汚染を広げる恐れがあります。選定時には、コストだけでなく材質なども考慮しましょう。
ステップマット
ステップマットは、ウレタンゲルでできた粘着マットです。
除去率はなんと90%以上※1という高さを誇り、微細なほこりまで逃さず除去します。
汚れたマットは、水または専用洗剤を吹きかけてクロスやモップで拭き上げることで汚れが落ち、ゲルの粘着力が復活するため繰り返し使用できます。
ステップマットの使用可能年数の目安は約2~3年です。
2~3年も使用し続けるのは不衛生ではないかと心配になるかもしれません。
実はステップマットには、素材自体に抗菌・防カビ・抗ウイルス剤が配合されているため、長くお使いいただいてもマットの清潔を保ちます。
SDGsが重要視されている中で、フィルムのごみが出ないという特徴は大きいと思います。他にも、こまめな買い替えが不要というメリットがありますが、頻繁に汚れる環境では、清掃頻度や設置面積を増やすといった対策をしなければ清掃が追い付かない恐れがあります。
より細かいほこりを除去する能力に長けているこのマットは、清潔エリアの入室前後のような、比較的付着物が少なく最後に残った細かい異物を除去したいというシーンに最適です。
※1:
キッコーマンバイオケミファ製ATP(+AMP)ふき取り検査結果
積層タイプの粘着マットは除去率約60%
リフトマット
リフトマットは、ステップマットと同様ウレタンゲルでできた粘着マットです。
ステップマットとの違いは耐久性の高さで、フォークリフトなどの重量のある大きな車両の通過にも耐えられるように設計されています。
フォークリフトやAGV(無人搬送車)などが通過するときに、上記の積層タイプの粘着マットやステップマットを設置するとタイヤへの巻き込みや破損等のリスクがあります。
屋内用車両のタイヤもまた、毛髪やほこりなどの異物を持ち込む大きな原因となるため、重量車両が通過する環境の清潔を保ちたい場合に有効です。
まとめ
今回は、粘着マットの種類と特徴についてご紹介しました。
食品業界の他にも医薬品製造業、半導体製造業のような清潔な作業環境が求められる分野では、特に衛生管理・異物混入対策は大変重要です。
自社に適した足元の対策を行っていきましょう。
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