公開日: 2021年12月2日 - 最終更新日: 2022年10月20日

バチバチ防止!オフィスや工場での静電気対策と静電対策ゲルのススメ

今井 はるえ
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こんにちは、エクシールの今井です。

冬になり乾燥してきたこの季節の天敵の一つといえば静電気でしょうか。
そこで、今回は静電気対策について紹介していきたいと思います。

※この記事は2019年12月5日に公開した記事ですが、リライトに必要な文言等を追記、修正して再度公開しました。

静電気はなぜ発生するのか?

 

そもそも静電気はなぜ発生するのでしょうか。

身の回りにあるすべてのものは電気を持っていて、そのプラスとマイナスの電気の数は同じです。
安定した状態のときは、プラスとマイナスの電子数が同じで平衡を保っていますが、運動エネルギーや温度変化が起きるとマイナスの電気が移動し、プラスとマイナスの割合が不安定な状態となります。

マイナスの電気を奪われた物質はプラスの数が大きくなり、マイナスの電気を奪った物質はマイナスの数が多くなります。
このように物質がバランスを崩し不安定になっている状態のことを静電気が発生している(帯電している)といいます。

静電気が発生すると、物体は元に(プラスとマイナスの電気が同じ数になるように)戻ろうとします。
つまり、マイナスが不足した(プラスに帯電した)状態で、マイナスを多く持っている(マイナスに帯電した)ものに近づくと、マイナスの電気がプラス側に移動します。この電気の動きを放電といい、この時期などに物体に触れようとしたときに起こる静電気が発生した状態のことです。

ですので、実際はあのバチッ!となっている瞬間というのは、静電気によって生じる放電が起きているわけです。

 

簡単にできる静電気対策

日頃から簡単にできる静電気対策を3つまとめましたので、ぜひ参考してみて下さい。

●金属に触れる前に放電する

一番すぐに実践できる方法は、金属などを触る前にコンクリートや土の壁に触れることです。
そうすることで、体に溜まった電気をゆっくり逃すことが出来ます。
一度タッチすればいいので、すぐにでも実践できそうです。

また、アルコール除菌や手洗いなどで皮膚に水の層があると、電気を逃がしてくれるので静電気を防ぐことが出来ます。

 

●静電気が起きにくい素材の組み合わせにする

静電気は組み合わせる素材によって起こりにくくすることができます。
以下の図は、素材ごとにプラスとマイナスどちらに帯電しやすいかまとめたものです。
中央から離れていくほど帯電しやすい素材になっています。

 

綿や絹は帯電しにくいため、静電気も発生しづらくなります。
プラス側とマイナス側の素材を組み合わせると(例:ポリエステル×ナイロン)強い静電気が発生してしまいますが、同じ種類の電気を帯びる素材同士(例:ポリエステル×綿)なら、静電気は発生しづらくなります。

衣服のそれぞれの素材の特性を知ることで、対策をすることができます。

 

●湿度管理

冬の時期に静電気が起きやすくなりますが、それは乾燥していることが挙げられます。

なぜ乾燥していると発生しやすくなるのでしょうか。
水は電気を通すので、水分が物体の表面に付くことで電気が通りやすい状態になります。
人の肌ですと、肌が水分で潤っていればその分電気が通りやすくなり、空気中に放電されやすくなります。
また、物体の場合では溜まった静電気は、表面についた水分を伝って逃げ、最終的にはアースから地面へと伝わっていきます。

そういった利点があるため、湿度管理をきちんと行うことで静電気のリスクを低減させることが出来ます
一般的には、相対湿度が65%を超えると静電気の発生を抑えられる目安とされています。

注意点としては、湿度を上げすぎると結露等が発生しやすくなるので機械に錆を発生させないようこまめに確認する必要があります。

手ごろな対策では、ハンドクリーム等で保湿をすることで効果が期待できます。

 

現場での静電気対策はこちらがお勧め!

普段の生活で起こっても嫌な静電気ですが、仕事の場面でも厄介な問題を引き起こします。
例えば、静電気が原因でホコリや細かいごみ、髪の毛などが混入してしまったり、半導体関連では製品の品質悪化にもつながってしまいます。

エクシールでも静電防止効果のある「半導電ゲルシート」は、柔らかくて丈夫なウレタンゲルに、半導電性を持たせたゲルシートです。
ウレタンの自己粘着力により、粘着材を使わずに手袋や部品のほこりを除去することができ、水洗いで粘着力が復元します。

手袋やローラーなどに付着したごみの除去、静電対策、静電気を嫌う場所でのすべり止めから、エアシャワーのエアで吹き飛ばしたごみやホコリの吸着にも適した素材となっております。

 

また「ティップリムーバー 導電タイプ」は、原料に導電性材料を添加し、静電気を防止する効果を付加した製品です。
中が空洞構造になっているため、やわらかなゲルが指先によくなじみ、汚れや皮脂を除去することができます。

どちらも洗って繰り返し使える商品ですので、もし使用できそうであれば検討してみてくださいね。

★半導電ゲルシートの詳細はこちらから

★ティップリムーバー 導電タイプの詳細はこちらから

まとめ

いかがでしたでしょうか。
静電気対策を紹介してきましたが、プライベートでも職場でも実践できそうな対策だと思いますのでこれからの季節、ぜひ実践してみてください!

 

<参考>

Lenet MAGAZINE|静電気を除去する4つの対策
https://www.lenet.jp/magazine/20210107

 

 

こちらの記事でも静電気対策についてご紹介しています!
是非参考にしてみて下さいね^^

不良や歩留の原因!静電気対策に適した異物除去は?|半導体工場の品質管理

 

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今井 はるえ

ウレタンの特性を生かした商品を製造・販売している、株式会社エクシールに勤めています。どんなことも明るく、前向きに取り組んでいきます!! 好きな果物は、イチゴです!いちご狩り大好きです!
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