こんにちは、エクシールの今井です。
工場内に物が少ない、必要なものしかないと掃除がしやすいですし、整理整頓がされていてどこに何があるかわかっていれば、余分なものを買ってしまったり欲しいときに探し回ったりする必要がなくなりますよね。
そこで今回は「5S5定」についてご紹介していきたいと思います。
※この記事は2019年12月11日に公開された記事ですが、リライトに必要な文言等を追記、修正して再度公開しました。
5S5定の「5S」とは?
このブログ内でもたびたび登場している「5S」。聞いたことのある方も多いかもしれません。
5Sとは、企業や工場でよく使われる、職場の環境改善や衛生管理のための考え方です。
5つのS、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」のことを表しています。
不要なものは捨て、置き場所を明確にしてきれいな状態を維持し、この点を従業員へ理解を促して常に取り組んでいくことが大切だということを示します。職場環境の整理整頓を基本とし、効率化の土台を作ります。
特に食品工場ではこの5Sに「洗浄」と「殺菌」の2つのSを追加して「7S」の取り組みをしているところも見かけます。
▼「5S」や「7S」についての記事はこちらをご覧ください。
工場内の衛生管理|話題の5Sについて知る!
5Sからさらに進化!|食品7Sってなに?
5S5定の「5定」とは?
「5定」は、5Sの中の「整理」「整頓」について、特にどのようなことに注意して職場環境を整えたらよいかを定めたものです。5Sで整備された職場を、5定の原則に基づいてさらに精密に管理し、無駄や非効率を排除します。
5定は「定品」「定位置」「定量」「定時」「定高」を表しており、それぞれに効果があります。
定品(決められた品物)
置く場所を決める際には、まず「何を置くか」を定める必要があります。
定品を決める際には、作業場所や作業工程などを考慮することが大切です。
その場所には必ず定めた物を置くようにし、またラベルや色などもバラバラではなく、同じメーカーの物、同じ表記の仕方など、わかりやすく定めておくことで、間違い防止や景観の美化などにつながります。
定位置(決められた位置)
決められた品物(定品)を「どこに置くか」を定めておくことを意味します。
置く場所を決めたらわかりやすいように表記をしておくと間違いが少ないでしょう。
また、その位置も、使用頻度や使いやすさ、同じ時に使うものは同じエリアにまとめておくなどの工夫も大切です。
その他にも形に合わせてスポンジをくり抜き、そこにはめて収納する「形跡管理」や、テープで区画範囲を決める方法など物の種類や倉庫の環境に応じて方法は様々です。
定量(決められた量)
置く場所を決めたら、置く「数量」も定めておくことが必要です。
ごちゃごちゃしないように、管理しやすい数を決め、また在庫が数えやすいようにしておき、規定数量以下になったら発注する・・といった「発注数」もきちんと決めておくことが重要です。
そうすることで、在庫管理ミスによる備品の欠品を防ぐことができます。
定時(決められた時間)
「いつ、どのタイミングで」そこに置くのか、片付けるのか。これを定めておくことで道具の出しっぱなしや戻し忘れを防いだり、清掃の時間を定めておくことで職場環境の美化・維持につながります。
「いつまでに使わなかったら捨てる」など、捨てるタイミングを決めておくのもよいですね。
定高(決められた高さ)
「高さ」を定めておくことも大切です。
取り出しやすい高さ。安全な高さ。積み上げる高さなど、高さを決めておくことで使いやすさや安全面でのルール作りにもなるでしょう。
・作業効率の向上:作業がスムーズに進み、生産性が高まる。
・コスト削減:無駄な在庫や作業の遅延を防ぎ、コストを抑える。
・安全性の向上:整った職場は事故やミスを防ぎ、安全性が高まる。
必要に応じて6定管理も効果的
これらの項目に、「置く方向」も定めておくという「定方向」という考え方もあります。
いずれも整理・整頓を行う上で大事な項目ですので、毎月の締めの時期や期末・棚卸の時期には是非重要視して行っていきたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
5S5定は職場環境の改善や、職場の安全衛生、生産性の向上に重要な役割を持っています。
今一度社内の整理整頓と5定を見直してみてはいかがでしょうか?
▼こちらの記事も是非参考にしてみてくださいね。
エリア別!食品工場の衛生対策まとめ
▽参考サイト
3定管理とは|実施方法やメリットなどを詳しくご紹介 – OPENLOGI オープンロジ