こんにちは!年末の大掃除で冷蔵庫の中身を全部出したところ、未開封のまま賞味期限を迎えた悲しい焼き肉のたれが出てきました。鈴木です。
今回の記事では、飲食店では導入されているところも多い「食器洗浄機」について、正しい使い方や長く使うポイントについてご紹介していきたいと思います。
食洗機を使う3つのメリット
飲食店や製造現場などで大量に洗い物が発生する現場では、自動でお皿を洗ってくれる食洗器はとても便利ですよね。
食洗機を使うことは、便利なだけではなく具体的なメリットがあります。
まずは、食洗機を使うことで恩恵を受けられる3つの利点について見ていきましょう。
①人件費が抑えられる
食洗機を使うことで一度に洗える食器の量が増えたり、かかる時間の短縮につながるため、洗い場に必要な人手が減り、人件費の削減につながります。
更に、洗浄機を動かす人も、機械が食器を洗っている間は手が空くので、その間に他の仕事をすることが出来ます。
②水道代や洗剤代が抑えられる
手洗いと比べ使う水の量はわずか1/9ともいわれています。使う洗剤の量も、手洗いの場合は人によりばらつきがあるのに対し食洗機は決まっているので、無駄な洗剤も少なく済みます。
③洗浄にムラがない
手洗いの場合は人による洗浄度のばらつきが起こりますが、食洗機を正しく使えばムラなく、いつでも同じように食器を洗浄することが出来ます。
パナソニックのデータを見ると、2000枚のお皿を手洗いした時と食洗機で洗浄した時を比べると、かかるコストがおよそ1/5になることが紹介されています。
参考サイト:食器洗浄機導入のメリット|Panasonic https://panasonic.biz/appliance/cold_chain/dishwasher/merit.html
食洗機を正しく使うためのポイントを抑えて、長く安全に使用しよう
とても便利な食洗機ですが、使い方が悪ければ食器の汚れが落ちなかったり菌が繁殖してしまうことも。また、正しい使用方法を守らないと故障してしまったりというリスクがあります。
長く安全に使用していくためにも、食洗機を正しく効率的に使うポイントをしっかりと押さえておきましょう。
ポイント1.食器の置き方
食洗機に食器を投入する際は食器の置き方に注意が必要です。
乱雑においてしまっては汚れが残ってしまったり、食器同士が接触して破損の原因にもなります。
・コップは下向きに置く
・洗い残しがないように重ならないように置く
・斜めに置くことで水が溜まらないようにする
・お箸は下向き、スプーンフォークは上向きにし、バラバラにならないようかごに入れる
食器の並べ方は機種によっても若干の異なりがありますので、説明書をしっかりと読みましょう。
また、食器や食洗機の破損・故障を防ぐためにも、食洗機で洗っていいものと洗ってはいけないものはしっかり区別しておきましょう。
ポイント2.温度管理をする
食洗機の利点の一つとして、手洗いでは難しい高温の洗浄が出来ることです。高温で洗浄することで汚れが良く落ち、また殺菌も出来るので非常に衛生的と言えます。
この利点をしっかりと活かすためにも食洗機の水の温度をしっかり管理することが大切です。
適切な温度を下回ってしまうと、逆に雑菌が繁殖しやすくなってしまうなどリスクにもなります。
一般的には、洗浄温度は60℃、すすぎ温度は80℃が適していると言われています。
定期的にチェックを行い、適切な水温を保ちましょう。
また、高温で洗浄するため高温に弱いものは洗浄できない点にも注意が必要です。
ポイント3.毎日の清掃
大量の食器を洗浄する洗浄機には、洗い流した汚れや残菜が溜まってしまいがち。
洗浄圧が落ちないようノズルの洗浄や、つまり防止や菌の繁殖防止のためにもフィルターの清掃は毎日行い、定期的にメンテナンスを行いましょう。
また、大きい残菜やひどい汚れのものは予洗いを行うことで、他の食器への汚れ移りやフィルターの詰まりを防ぐことが出来ます。
また、お箸やスプーンなど細かいものが機械に落下してしまうことでつまりや故障の原因となってしまうこともあります。
毎日の清掃はそのような落下物がないかどうかを確認する機会にもなるため、必ず行いましょう。
ポイント4.正しい洗剤を選ぶ
食洗機に用いられる洗剤と一般的な食器洗い用の洗剤は異なります。
専用の洗剤でないものを使用してしまうと泡が大量に発生し食洗機の故障につながるため、説明書をよく読み必ず推奨される洗剤を使用するようにしましょう。
また、食器への洗剤の残留は食洗機を使う上でのリスクの一つとして挙げられます。
洗剤の種類や使う量などは、洗剤の残留検査などを行いながら慎重に決定しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
食洗機は便利なうえ洗い物のコストを大幅に減らしてくれます。
しかし、正しい使い方が出来ていなければ汚れが落ちなかったり機械が故障してしまったりとリスクもあります。
作業担当者には使い方や注意点をしっかりと伝え、長く安全に使用できるようにしましょう。
食品残差や洗剤の残留検査については別記事で詳しくまとめたものがありますので、興味のある方はそちらもチェックしてみて下さいね。