こんにちは、エクシールの鷲見です!
今回はゴミ庫についてのお話をしたいと思います。
廃棄物を保管するためのゴミ庫は工場に必須ですが、衛生を保てていなければ害虫・ネズミの発生や悪臭の原因に繋がってしまいます。
衛生面で安心できる工場を運営するために、ゴミ庫の管理のポイントについて確認していきましょう。
ゴミ庫管理のポイント
ゴミ庫は製造現場から離れた場所に設置する
生ごみなどが置かれているゴミ庫ではどうしても悪臭が発生してしまいます。
腐敗の進んだこの臭いは、ハエやゴキブリ、ネズミなどが湧く原因となります。万が一発生した害虫やネズミが建物内に侵入してしまわないよう、必ず工場から離れた場所にゴミ庫を設置しましょう。
廃棄物は細かく分別する
食品産業に限らず、廃棄物を正しく分別することは大切です。
従業員全員がルールを把握し、資源物に応じて分けて捨てることを徹底しましょう。
また食品産業では、食品リサイクル法に対応し、食品産廃物を資源として再生利用することが望ましいとされています。
生ごみも分別すれば資源化することが可能です。生ごみの中でも食品残渣と不純物とで分けることが出来るとさらに良いですね。
定期的に清掃し悪臭・害虫対策
ゴミ庫では悪臭の他にも、生ごみが腐敗し液状化した汚水が袋から流れ出て、床に溜まることがあります。この汚水も悪臭同様に、害虫やネズミの発生源になります。
工場を衛生的に運営するためには悪影響を及ぼす生き物の発生を未然に防ぐことが何よりも大切です。
可能であればゴミ庫の清掃を毎日行い、汚れを残さないように心がけましょう。
清掃のため、庫内または付近に蛇口を設置します。
清掃時はブラシ・洗剤を用いると効果的です。また、ゴミ庫内だけでなくゴミ収集庫も忘れず洗浄しましょう。
ゴミ庫内の設備のポイント
より衛生的に管理をするために、以下の工夫が挙げられます。
ドアなどに隙間を作らない
隙間があるとその場所からハエやゴキブリが庫内に入り込み、繁殖の原因となります。
ネズミも5㎜以上の隙間があれば簡単に侵入できてしまいます。
他にも、臭いが外に出てしまうことを防ぐために、密閉された空間を作り出すことが望ましいです。
天井や壁に破損部分があった場合は修繕し、ドアにも隙間がないか見直しましょう。
床に勾配を付け平らにする
ゴミ庫の床にくぼみはありませんか?
水たまりになりやすい箇所があると、そこに汚水が溜まってしまいます。床は平らにして水はけをよくしましょう。
他にも、排水口にかけて勾配があると清掃時の排水がスムーズです。
キャスターと蓋のついているゴミ収集庫を使用する
清掃をしやすくするために、キャスター付きのゴミ収集庫や段ボール台車を用いることをお勧めします。また、蓋が付いているものを選び、臭いが庫内に充満することを防ぎましょう。
その他工場内でのごみの管理
現場内で一時的に廃棄物を置いておく必要がある場合は、食品が保管されていない空間で管理しましょう。臭いの付着や交差汚染を防ぐことが重要です。
まとめ
家庭ごみの回収の際にはフェンスタイプのゴミステーションやゴミネットを使用しますが、食品工場には向いていません。食品を扱う場ではどの場所も害虫やネズミの発生源となりえます。
廃棄物を保管するためだけの場所だからといって管理を怠るのは禁物です。
工場内と同じように清掃・点検を行い清潔を保つことが大切ですね。