こんにちは!エクシールの今井です。
エクシールではこの時期になるとコバエが大量発生します…。
岐阜県多治見市の調べでは、愛知県、静岡県、京都府、広島県などでもおそらく同種のコバエが飛んでいるとのこと…。
午前中には死んでしまうようなのですが、弊社では、毎朝一時間環境整備を行っているため、大量の死骸を片付けるのが日課となっています(; ・`д・´)
さて、貴社の食品工場でもコバエでお困りではありませんか?
どのような導線でコバエが入る可能性があるのか、また、今どのような対策ができるのか一緒に考えていきましょう。
コバエが発生する原因
コバエは「コバエ」というハエがいるわけでなく、様々な種類の小さなハエの総称として「コバエ」と呼ばれています。
種類ごとに習性が異なるため、それぞれに合った対策が必要になります。
ここではそれぞれのコバエの習性を見ていきましょう。
① ショウジョウバエ
日本では約260種類。目が赤く約2mmの大きさ。
生ごみに発生し、特に腐った果実を好む。
食品にたかることが多いため、キッチン周りや生ごみ周辺が主な活動場所です。
② ノミバエ
日本では約20種類。約2mmの大きさ。
グリストラップや腐った植物、ゴミに発生し、動きが俊敏であるため、キッチンを歩き回ったり、食品に潜り込んで産卵することがあります。
③ キノコバエ
日本では約150種類。約2mmの大きさ。
湿気が多く、薄暗い腐った植物や朽木、樹皮の周りに発生し、プランターや観葉植物付近に生息します。
キノコ栽培で問題になるコバエです。
④ チョウバエ
日本では約50種類。約5mmの大きさ。
体毛が生えており、湿地や水回りに発生します。
下水管等のヘドロから発生し室内に侵入することが多く、夜行性なので昼間は静止しています。
いかがでしょうか。
意外と多くの種類のコバエがいるようです。
病原菌の媒介はしないコバエですが、異物混入の原因になるため、食品工場では特にしっかりとコバエ対策をする必要があります。
コバエ対策について
コバエはその場で駆除しても原因を取り除けなければまた発生してしまいます。
発生原因を極力減らすことがコバエ対策において重要ですので、原因とその対策を見ていきましょう。
① ショウジョウバエ発生の対策
発生する原因は食品カスの放置が原因です。
食品カスや生ごみはすぐに廃棄することや、ビールサーバー、ドリンクサーバーの注ぎ口は、閉店中はラップで覆い、開店前に洗浄すると良いでしょう。
発生してしまった場合は、30日程度の生存期間中に500個以上の卵を産むため、大量発生する可能性が高いです。成虫は捕虫器によって捕獲し、産卵箇所は殺虫剤で処理を行います。
② ノミバエ発生の対策
汚物やヘドロが付着する箇所で発生します。
食品工場では排水溝やグリストラップ、排水管からの発生が多く、これらにヘドロが溜まらないよう、こまめに清掃することが大切です。
発生した場合、メスは1度に100個以上の卵を産むため、すぐに大量発生してしまいます。
排水管には殺虫剤を施し、施設内での発生を食い止めましょう。
浄化槽、汚水槽からも発生しますが、メタンガスによる中毒症状や、酸欠になる可能性のある危険な作業ですので、サービス業者に駆除を依頼しましょう。
③ キノコバエ発生の対策
観葉植物から発生している場合は、鉢の受け皿に水をためないことや、餌となる有機肥料が含まれていない無機土に変えることで発生しにくくなります。
また、鉢より大きめのバケツを用意し水を張ります。鉢ごと水に沈め、しばらくしたら幼虫や卵が浮き上がってくるため、それらを網ですくい取りビニール袋に入れて捨てましょう。
完全に死滅させるには殺虫剤を併用すると良いでしょう。
そのほかにも、キノコバエは種類によっては梅雨時に建物外で大量発生し、建物の中に侵入してくることがあります。
現在弊社のある岐阜県でもこの種類であると思われるコバエ(クロバネキノコバエ)が大量発生し、過去には地域の給食センターが一時閉鎖するといった事例もありました。
対策については不明な点が多く特に観葉植物ではなく外の環境によるものでは根本の対策が難しくなります。
岐阜県の可児市では、現在、以下のような対策が挙げられています。
・発生時間帯は窓を閉め、サッシの隙間を目張りする。
・発生時間帯は換気扇の使用を控える。
・網戸や窓枠などに防虫効果のある殺虫剤を噴霧する。
・窓の外にタープなどを設置し、風の流れを変える。
・扇風機の風圧で家の中に入れないようにする。
・死骸は放置すると臭いが出ることがあるので、こまめに掃除をする。<引用元> 梅雨時に発生するコバエ(クロバネキノコバエ)について/可児市
(https://www.city.kani.lg.jp/4174.htm)
④ チョウバエ発生の対策
キッチンの排水周りやトイレ、グリストラップ、下水溝など、腐敗した水が溜まる場所で発生するため、こまめに清掃する必要があります。
発生した場合は、発生箇所を特定するために排水周りに汚れが蓄積していないか確認しましょう。汚れが蓄積している箇所に卵や幼虫がいれば、発生源であると特定可能です。発生源を正確に特定して、殺虫剤や熱湯で駆除処置を行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
コバエは一度発生するとあっという間に大量発生し、異物混入につながります。
大切なのは発生させないことですので、生ごみや食品カスはこまめに捨てることや、グリストラップや排水溝、トイレなど、水回りの清掃を欠かさないことも大切です。
ぜひ、この機会に自社での清掃は十分であるか確認してみてくださいね。
<参考・引用>
コバエを知る|害虫を知る|アース害虫駆除なんでも事典
https://www.earth.jp/gaichu/knowledge/kobae/
ハエ・コバエの駆除方法と効果的な対策|日本防疫
https://www.nihonboueki.co.jp/contents/?ca=25
観葉植物のコバエの予防と駆除。虫嫌いでも簡単にできる方法は?|with Hana(グリーンロード運営)
https://with-hana.jp/houseplant/a_2477
梅雨時に発生するコバエ(クロバネキノコバエ)について/可児市
https://www.city.kani.lg.jp/4174.htm