こんにちは、エクシールの鷲見です。
今回は、クリーンルームの4原則の中の3つ目の項目である「堆積させない」についてお話をしてまいります。
↓前回の記事はこちら↓
クリーンルームの4原則は、クリーンルーム内の清浄度を向上し、維持させるために遵守するべき項目です。
しかし、クリーンルームだけでなく製造に携わる場では、同じように全ての工程で衛生的な環境づくりを目出すことが大切であると考えます。
本記事では、それぞれの工程でも活用できそうな内容もご紹介していきます。
「堆積させない」ために守るべき内容
掃除をしやすいレイアウトにする
ほこりや汚れが溜まらないようにするために、掃除をしやすい環境づくりが大切です。
改善の例として以下のようなことが挙げられます。
○配置について
・物の直置きをしない
・設備と壁との間に隙間を作る
○設備について
・床と壁、天井と壁のような入隅部分はラウンド構造にする
・床や壁などの材質は強度が高く平滑な物を選ぶ
ほこりなどが入り込む隙間を減らすことを意識しましょう。
↓掃除をしやすい環境を考える過去の記事はこちら↓
マニュアルの通りに掃除を行う
清掃箇所ごとのマニュアルを作成することで、作業者によって掃除の質に差が出ることを防ぎます。
また、定期的にマニュアルの内容を見直し、掃除をする中で気づいた見落としをその都度改善していきます。
掃除の際には、壁や天井も忘れず行いましょう。
一見汚れにくいように見えますが、細菌が付着しやすい場所のため頻度を決めて薬剤で拭き上げます。
配管、ダクトなどの露出を減らす
配管やダクトの露出、特に横向きに設置されているものは汚れが溜まりやすいです。
カバーを取り付けたり天井に埋め込んだりして、むき出しにならないようにしましょう。
まとめ
ほこりや微細な汚れを「堆積させない」ためには、掃除のしやすい空間づくりが大切です。
汚れが溜まる場所を作らない、溜まる前に掃除をすることを心がけましょう。