こんにちは!エクシールの今井です(^-^)
本日は食品工場で気を付けるべき「一酸化炭素中毒」についてお話していきます。
ぜひ目を通してみてくださいね!
一酸化炭素中毒と食品工場の関係性
ガス機器や石油機器が正常な燃焼を行うためには充分な酸素が必要ですが、これらの使い方を間違えると、酸素が不足して不完全燃焼を起こし、「一酸化炭素」という有毒なガスが発生します。
一酸化炭素は臭いもなく無色なので、発生しても気づかずに吸い込んでしまい、気づかないうちに中毒症状になりますが、毒性が強いため、最悪の場合は亡くなってしまったり、後遺症が残るといったケースもある危険な気体です。
食品工場では、ガス機器や石油機器を使用する機会が多くあり、使い方を間違えてしまうと従業員が一酸化炭素中毒になってしまう可能性があります。
一酸化炭素を発生させないための対策を見ていきましょう。
どう対策する?食品工場における「一酸化炭素中毒」
一酸化炭素中毒を予防する際、キーワードとなるのは「 換気 」「 点検 」「 清掃 」です。
① ガス機器・石油機器を使用するときは「 換気 」をする
一酸化炭素中毒を起こしやすい環境として、換気していない密室が挙げられます。
酸素が不十分になってできるのが一酸化炭素なので、換気は非常に大切です。
換気扇を回すなどして、給気と排気を行い空気を循環させましょう。
夏場や冬場は空調の関係で室内を閉め切ってしまう可能性もありますので、換気忘れを防止するための工夫も必要です。
② ガス機器・石油機器は定期的に「 点検 」をする
機器の故障で一酸化炭素が発生する可能性もあります。経年劣化などで不完全燃焼を起こす場合があるので、こまめな点検が重要です。
ガス機器・石油機器の管理者は、使用開始時と使用終了時に機器に異常がないか点検するほか、1日に1回以上、ガス機器・石油機器の態様に応じて機器の動作状況の点検を行います。
異常があるときは、当該設備の使用中止、補修その他の危険を防止する措置をとりましょう。
長期間機器を使用していなかったときは劣化していることもあるので、ガス漏れや臭いがないか、機器に損傷がないか、汚れが溜まっていないかなどを確認したうえで機器を使用しましょう。
③ ガス機器・石油機器、また換気設備の汚れを「 清掃 」する
換気設備や給排気口などに油脂やほこりが詰まることも、うまく換気ができなくなり一酸化炭素中毒が発生する原因になります。
こまめに汚れを清掃し、機器をキレイに保つことで、汚れていることにすぐ気づけます。
脱臭フィルターやグリスフィルターの目詰まりなどから換気が困難になるケースがありますので、フィルターの定期的な清掃と交換は非常に重要です。
④ 万が一の場合に備えて「不完全燃焼防止装置」「業務用換気警報器」の設置をする
普段から気を付けていても、ちょっとしたうっかりで一酸化炭素が発生する可能性もあります。
最初から不完全燃焼を防ぐ「不完全燃焼防止装置」がついたガス機器・石油機器を選んだり、不完全燃焼防止装置がついていない場合は、「業務用換気警報器」をつけることで不完全燃焼に早く気付くことができます。
まとめ
いかがでしたか。
身近にある危険ですが、特にこれからの季節は換気が寒く感じて、窓を閉め切ってしまうこともあり得ます。
ガス機器・石油機器の稼働時は必ず適切な換気を行い、事故が無いようにしていけると良いですね。
参考になれば幸いです。