こんにちは!エクシールの今井です(^O^)
みなさん、球体関節人形ってご存知ですか?
関節を球体にすることで四肢や首などが動かせる人形のことなのですが、それが作れる教室があり、先日見学に行ってきました。
周りに同じ趣味の人がいなかったので、教室の生徒さんや先生と話すと共感できる点が多く、行ってよかったです(^O^)
ちなみに1体作るのに2年ほどかかるそう…。気長に通ってみます!
さて、本日はTQM(総合品質管理)についてお話ししていこうと思います!
TQMとは?
TQMとはTotal Quality Managementの頭文字をとったものです。
訳すと「総合的品質管理」「総合的品質マネジメント」という意味です。
企業において部分的に品質の向上を目指すのではなく、全体的に品質向上を目指すものです。
TQMのtotalには「全体的」とは別にもう一つの重要な意味があり、品質向上のための取り組みに制約を設けないという意味があります。
つまり、品質に関わるすべての業務を対象として品質管理を行うということです。
全ての業務を対象とすることで、品質の向上を目指すと同時に企業においてあらゆる業務の質も向上することができます。
TQMを達成するための「固有技術」と「管理技術」について
品質を向上し、モノの価値を上げるためには技術が不可欠です。
この「技術」には2種類あり、「固有技術」と「管理技術」に分けられます。
固有技術… ものづくりやサービスの提供に必要な技術のことを指します。商品の開発や製造、加工をする技術です。
管理技術… 固有技術を安定的に生産でき、モノやサービスの品質を一定に保つのに必要な技術のことを指します。
一般的に「技術」と聞くとモノやサービスをつくるために必要な固有技術をイメージしますが、品質を一定に保つためには管理技術も必要不可欠であり、どちらの技術もバランスよく持ち合わせる必要があります。
例えば、固有技術のみが優れていると、価値の高いものをつくれる一方で、同じものを安定して作成するのが難しいです。
反対に、管理技術のみが優れていると、大量に同じものを安定して作れますが、価値は低いものとなってしまいます。
価値のあるものを安定して作るためには、両方の技術をバランスよく保つ必要があるのです。
TQMの大元は品質管理にあります。
戦後の日本は品質のレベルが低く、品質を向上するために科学的アプローチを取り入れ、出来上がったものが不良品であるかを見るのではなく、生産工程を改善することで、初めから不良品を出さない仕組みをつくることに成功しました。
この科学的アプローチや工程の管理を重視するという考え方に、個人の能力向上や組織的な活動を加え、企業全体の質の改善の取り組みに発展させたものがTQMなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これまでの記事で食品工場で義務化が予定されているHACCPや医薬品に関する品質管理のGMPなどを紹介してきましたが、このTQMはどのような企業においても有効な品質管理手法です。
モノやサービスの提供に必要な技術の向上と、ものやサービスの品質を安定させるのに必要な技術はどちらが欠けていてもビジネスの面ではうまくいきません。
次回の記事ではTQMの詳しい特徴について述べたいと思います。
参考
TQMとは?|日本科学技術連盟 https://www.juse.or.jp/tqm/about/index.html