こんにちは!エクシールの今井です(^_^)
先日岐阜県美濃市の産業祭へ参加してきました。
2液を混ぜ合わせるともこもこと発泡し、スポンジ状になるゲルを使って、カップケーキのスクイーズをつくるワークショップを行いました!
難しそうなイメージですが、小さな子供でも簡単に作れるのです!
参加してくださった方々も楽しそうで、やりがいを感じました(^_^)
また来年も参加したいです!
本日は前回お話ししたTQMについての続編です!
TQMの特徴について詳しくお話ししていきます。
TQMの特徴
TQMには下記のような特徴があります。
3つの対象
TQMでは、企業の最小の構成要素である「ひと=個人」レベルから、ひとが集まる実質的な事業レベルの「しごと=業務プロセス」、それらを束ねる「しくみ=組織・システム」までを対象としています。それぞれを対象にすることで、個人と組織が連動した、全体的な体質改善が可能になります。
TQMの特徴|日本科学技術連盟より引用 https://www.juse.or.jp/tqm/about/03.html
個人… 5SやPDCAサイクルの基本的な考え方について学んだり、思考フレームや手法を習得させることで、合理的な思考ができる人材や、行動できる人材の育成をします。
仕事… 統計手法や言語データの整理法などを用いることで、効率的で最適な仕事の運用法を求め、それを向上させていくことで仕事の質を高めます。
しくみ… 方針管理を行い、企業全体の目標や目的を各部門や部署でさらに具体的な目標に落とし込み、取り組みを考えます。各部門で共通の取り組み、経営方針などの会社の方向性や業務の展開などの質を高めます。
3つの視点
TQMでは「顧客志向」「人間性尊重」「利益確保」を基本的な視点にしています。この視点を基軸にして、さまざまな取り組みを行うとともに、全社に対しての動機付け・意識の向上などをはかります。
TQMの特徴|日本科学技術連盟より引用 https://www.juse.or.jp/tqm/about/03.html
顧客志向… お客様から求められている価値について追及します。品質が良いことだけでなく、安全性や信頼性、価格などに注目します。
人間性尊重… 従業員が主体的に物事に取り組めることを大切にし、助長することで、効率の向上や、企業のパフォーマンスをあげます。
利益創出… 顧客志向と人間性尊重で、顧客との信頼関係を築いたり、仕事の効率を上げることで企業の利益創出に貢献します。
3つの特性
TQMでは「科学的アプローチ」「プロセス重視」「組織的アプローチ」という特性を持っています。統計学をベースにした各種手法、合理的・効果的に問題解決・課題達成を行う思考フレーム、最適な組織運用を可能にするシステムなど、個別~全体に対する具体的なツールを取りそろえています。
TQMの特徴|日本科学技術連盟より引用 https://www.juse.or.jp/tqm/about/03.html
組織的アプローチ… 標準化を通した管理や、企業方針との整合など、3つの対象における「しくみ」に対して組織的アプローチを行うことで個別最適と全体最適のバランスを取った取り組みを進めます。
プロセス重視… 結果に注目するのではなく、アウトプットまでのプロセスに注目することで、安定した生産ができるようにします。3つの対象における「仕事」に対して全体の流れの中での各部門や課などのプロセス、各部門や課の中での仕事のプロセス、両方を重視し改善します。
科学的アプローチ… 思い込みで処理するのではなく、科学的な手法や思考フレームを用いることです。3つの対象における「個人」に対して科学的アプローチを適用させ、5SやPDCAなどの基本的な考え方を学んだり、様々な手法を習得することで合理的な思考や行動力を持った人材を育てます。
TQMの効果
上記で、TQMには多くの特徴があることが分かりましたが、「しくみ」「仕事」「個人」が連携し、それぞれ、「組織的アプローチ」「プロセス重視」「科学的アプローチ」を行うことで、どのような効果が表れるのでしょうか。
TQMの効果に関してはトラックで荷物を運ぶことに例えることが出来ます。
しくみ(方針管理)をカーナビに、仕事(こなすべき問題)を荷物に、問題を解決する力をエンジンに、個人(手法)を運転技術に例えてみると、しくみにより目的地への行き方を定め、問題解決をするためのプロセスに注目し、個人が科学的な手法を用いて問題解決などの取り組みを支えることで目的地までたどり着くことが出来ます。
しくみがあいまいであれば目的地までの道を間違えますし、問題を解決する力がなければ荷物を運ぶことはできません。個人の運転技術が低ければ事故につながりますよね。
TQMの取り組みを進めることで、企業の目標に対して具体的で有効な達成手段が見えるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
しくみ、仕事、個人に対してそれぞれ組織的アプローチ、プロセス重視、科学的アプローチを行うことで、目標までの道のりを明確にし、効果的に質を向上させていくことが出来ます。
これらは、3つの視点である「顧客志向」「人間性尊重」「利益確保」のために、行うということを覚えておきましょう。
お客様から求められていることについて追及でき、社員の主体的な取り組みを尊重できる企業であれば、お客様からも社員からも価値があると思えるのではないでしょうか。
ぜひ、自社の品質管理を見直してみてくださいね。
参考
TQMの特徴|日本科学技術連盟 https://www.juse.or.jp/tqm/about/03.html