こんにちは!エクシールの今井です(^_^)
先週末に実家に帰省して、愛犬と散歩に行きました!
実家周辺は自然に囲まれているので、きれいな緑色にとっても癒されました。
本日は前回に引き続きフードテロから工場を守るための対策についてです。
フードテロとは
フードテロとは従業員や部外者が意図的に商品に異物を混入させ、消費者が殺傷されることです。
針や劇薬など、普通は混入しないものが工場内に持ち込まれ、知らないうちに混入・出荷されてしまえば企業生命にかかわります。
まずは簡単に工場内へ入れてしまう仕組みや、紛れ込んでしまうのは何が原因かについて調査することが大切です。
今回は自社の薬品や食品以外の油などの管理についてです。
殺虫剤や機械油は、虫害の防止、機械のメンテナンスに必須ですが、意図的に持ち出されて知らないところで混入されてしまえば、消費者も企業生命も危ないです。
管理方法を見直していきましょう。
薬物や機械油の管理方法について
薬物や機械用の油は誰もが持ち出せる環境にしてはいけません。
中国冷凍餃子事件では冷凍餃子に殺虫剤が混入され、国内の女児が一時意識不明になるという事件が起きました。
また、2015年には、国内のメーカーでも契約社員が冷凍食品に農薬を混入し偽計業務妨害容疑で逮捕されています。
上記のように、従業員が犯行に及ぶことも十分に可能性があります。
外部からの攻撃に備えるだけでなく、社内でも管理を徹底しましょう。
①保管庫は施錠する
薬物や機械油は施錠ができる保管庫で管理しましょう。
誰でも簡単に持ち出せる環境では意図的に混入されるリスクがあり危険です。
②計量し、誰がどこにどれくらい使ったのか記録する
記録を残すこともフードテロの対策になります。
やけに量が減っていたり、誰が何に使ったのかが分からなければ、危険な状況でも気づきが遅くなり、消費者に流通してしまう可能性があります。
薬物や油は計量して使用量や用途を記録し、必要最低限工場へ持ち込むようにしましょう。
また、見落としがちですが、工場と同じ建物内、または隣接している施設に事務所がある場合、そこにある薬物も記録しておくとより安全です。
③ポケットのないユニフォームや透明なポーチを採用する
ユニフォームにポケットがついていると、不要物の持ち込みがしやすいうえに、気づきにくいといったデメリットがあります。
工場内へ持ち込んだものが外から見て分かるようにすることは、フォードディフェンスにおいてとても大切です。
④監視カメラで保管庫を監視する
いざ事件が起きた際に、いつ誰が薬物を持ち出したのか分かるようにしておくことで素早く対応ができます。
保管庫のほかに、プロダクトゾーンなど、食品と直接触れられる場所には監視カメラを設置しておくとよいでしょう。
⑤異変に気づいたらすぐに連絡するよう指導する
買ったばかりの薬品が減っていたり、知らない薬品が勝手に購入されているなどの変化は、気づいたらすぐに連絡するように従業員へ周知しておきましょう。
そのために、購入物の記録やどのような薬物が自社にあるのかの把握、在庫の管理を日ごろから行っておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
考えたくない事態ですが、実際に働く従業員が事件を起こしたという事例が過去には何件かあります。
薬物混入の怖いところは、食べる前は気づかない上に、金属探知機もすり抜けてしまいます。
事前に対策を練っておくことで最悪の事態を防げるように今から準備しておきましょう。