公開日: 2020年4月6日

食品の包装資材は何を使う?

鷲見まいか
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こんにちは、エクシールの鷲見です。

今回は、食品の包材についてお話ししたいと思います。
安全性の高い状態で食品を消費者の元に届けるためには、食品包装は必要不可欠です。
食品の包材にはどのような機能が求められ、それぞれの包材にはどのような特徴があるのでしょうか。

包装の役割

食品の品質を保つ

外の環境変化によって食品が劣化するのを防ぎます。食品が生産されてから消費されるまで、外力や温度、湿度など様々な影響を受けます。これらからのダメージを守るために食品に応じた包装を行うことで、食品の品質保持期限を延長させ食品ロスの発生を抑えます。

また、異物混入を防ぐための役割もあります。

 

輸送効率を上げる

商品を消費者の元に届けるまでの間の輸送効率を向上させます。例えば、箱詰めをする際に多くの数を収納でき、且つ出し入れがしやすい形状のものにすることで、保管や輸送時の労力やコストの削減に繋げることが出来ます。

 

情報を伝達する

包材に原材料名やアレルゲン含有、保存方法、製造元などの情報を表記し、消費者に安全性を伝える役割があります。

他にも販促としての意味合いもあり、包装のデザインを通して商品の魅力をアピールすることで商品としての価値を高め購買意欲を引き立てます。

 

包材に求められること

上記の役割を果たすためには、保持力や利便性、環境への配慮などが必要です。

品質保持のためには耐熱性や耐酸性、耐油性、耐久性といった外的変化の影響を受けない機能が求められます。また、コンタミ・異物への対策、溶出物と使用添加物の安全性なども大切です。

食品自体を守るための機能としては上記のようになりますが、それだけでなく開封のしやすさや持ちやすさなどに考慮された利便性の高さや、商品としての価値を高めるパッケージデザインを考えられると良いですね。

他にも、環境負荷を低減させるため再資源化しやすい工夫や、包材の与える販促力を踏まえたコストバランスも考えていきましょう。

 

最近では、包装状態で加熱し喫食するレトルト食品や冷凍食品が一般的となりました。食品によっては調理対応しているかどうかも求められます。

 

包材の主な種類

金属製

スチールやアルミが用いられ主に飲料容器や缶詰として使用されます。遮光性、密閉性、保存性が高く強度が高い点が特徴です。

ガラス製

飲料や調味料など液体を保存するための容器として用いられます。

金属製のものと同様密閉性が高く保存力に優れています。また、透明性も高いため中身を確認できる点やガラス特有の雰囲気で高級感を表現することが可能な点が特徴です。

しかし、透明性の高さにより中身が酸化しやすいため管理に留意が必要です。他にも重く割れやすい事や、取り扱いの難しさもあります。

プラスチック製

プラスチックにはボトル、チューブ状の他にフィルム素材である軟包装も存在し、幅広い商品に使用されます。

用途によって材質を使い分け耐熱性や強度、バリア性などを調節できる良さがあります。他にも軽量なことや、軟包装の場合は伸縮性の高さが特徴です。

紙製

飲料容器の他に食品の外箱としても使用されます。リサイクルのしやすさや、生産時の印刷のしやすさが特徴です。しかし、油や水に弱く、長期保管に向いていないためその点を考慮して採用する必要があります。

まとめ

私たちの生活に必要不可欠な食品包装ですが、この包装が様々な役割を果たしています。

包装することの必要性を理解し、食品に応じた包材の選定が大切ですね。

 

参考
株式会社キーエンス:https://www.keyence.co.jp/ss/products/marker/packing/ (2020/4/2)
株式会社トヨコン:https://www.toyocongroup.co.jp/ (2020/4/2)

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鷲見まいか

ウレタンを扱った製品の製造・販売を行う株式会社エクシールで働いています。仕事を通して得た知識や経験を活かして、皆様に有益な情報をお伝えできるよう努めてまいります! 大きなどんぶりサイズの茶わん蒸しを食べることが夢です!
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