こんにちは、エクシールの今井です。
製品の販売を行う多くの企業では、「棚卸し」という言葉をよく耳にすると思います。
棚卸しは、企業の利益を正確に把握するために必要不可欠な作業です。
そこで今回は、棚卸しの種類や重要性についてご紹介していきたいと思います。
棚卸しとは?
棚卸しとは、実際にある商品在庫数を数え、在庫総額を計算することです。
在庫数を数えるだけではなく、商品の品質を評価する「資産評価」も棚卸しの業務に含まれます。
コンビニやスーパー、飲食店や薬局などで「棚卸しのためお休みさせていただきます」といった告知を目にしたことがあるのではないでしょうか。
棚卸しは決算業務のひとつであるため、期末には必ず行わなければなりません。
また棚卸しには実地棚卸と帳簿棚卸の2つの方法があります。
この2つの方法の大きな違いは「どのタイミングで棚卸しを行うか」「実在庫の数量を記録するか、変化した数量を記録するか」になります。
棚卸しで起こりやすいミスとは
実際の棚卸しの現場でよく起こりがちなミスの事例を紹介します。
カウント漏れ(数量の数え忘れ)
在庫の存在に気づかず、実際の数より少なくカウントしてしまうミスです。棚の奥に在庫が隠れていたり、普段置かれていない場所に在庫が置いてあったり、整理整頓されていない場合に起こりやすくなります。
カウントミス(数量の数え間違い)
数量が多いものを数え間違うミスです。梱包されていて、中身を確認せず表記されている個数を記入したところ、実際は表記されている個数が異なっていたという場合もあります。
誤品カウント(商品間違い)
特徴が似ている商品や、見た目がほとんど同じで素材が異なっているなど、すぐに見分けのつかない商品で起こりやすくなります。
このように棚卸しの作業内では小さなミスですが、カウント漏れや、ミスがあると正しい在庫の数を把握することができなくなります。どの商品が売れていて、どの商品の在庫が足りていないのか正しい情報がわからなくなってしまうため、棚卸しは、会社の現状を見極めるためにとても重要な作業になります。
棚卸しの注意点
上記のミス以外にも、棚卸しの際には注意すべきことが2つあります。
①棚卸し表は7年間保存しなければならない
棚卸の結果は「棚卸し表」に記入して、実地日から7年間保存することが国税庁により定められています。
誤って廃棄したり紛失したりしないように管理しておきましょう。
また、平成30年4月1日以降に欠損金が生じたことのある企業は、その年度の棚卸し表を7年間ではなく10年間保管する決まりになっています。
②数量だけではなく品質も確認する
棚卸しでは、在庫の数量を確認することに気を取られがちですが、在庫の品質状態もしっかり確認していく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
棚卸しは自社の利益や在庫を知り、今後の販売戦略を立てる上で重要な作業です。なるべく正確に実施し、正しいデータを取得することが大切になります。
また棚卸しは在庫の確認をするだけではなく、商品の品質状態も確認しなければならないため、とても大変な業務になりますが、在庫管理ソフトやリストなどをうまく活用していけると良いですね。
<参考>
S-POOL|棚卸しとは?
https://www.spool.co.jp/service/logi/fulfillment/inventory.html
SmartMat Cloud|在庫管理術 棚卸
https://www.smartmat.io/column/inventory