こんにちは!楽しく遊んでいた携帯アプリゲームから送られてきたサービス終了の告知に、正直ショックを隠せない、鈴木です。
さて、今回の記事では、「企業・工場を成長させる、本当に重要な「内部監査」のススメ」と題しまして、今後大手企業だけではなく多くの中小企業に関しても重要になってくると思われる「内部監査」について、重要性とよくある問題点についてをご紹介していきたいと思います。
内部監査とは?
2006年5月の会社改正法により、大手企業に対して「内部統制設備の義務化」が制定されました。
それにより、対象ではない企業にとっても、内部監査という言葉には関心が高まってきているようです。
内部監査はその字面からもイメージが付くように、会社内の人員によって行われる監査のことです。
このブログでもたびたび表題に上がる「ISO2200」のマネジメントシステムについても、取得の際に第一監査として内部監査を行うことに触れてきました。
その仕事内容として挙げられるのは、「マニュアルがきちんと運用されているかどうか」「現在のマニュアルで改善につながっているかどうか」を監査することとなります。
内部監査を行うことで、「自社のマニュアルがきちんと運用されているか、ルールが守られているか(またはどの程度まで浸透できているのか)」を把握することができます。
内部監査の本質
自社のマニュアルがきちんと運用されているか、ルールが守られているかを、把握するのが仕事内容と挙げましたが、内部監査の本質はその先にあります。
内部監査の本当の目的は、「現行のルール・マニュアルの問題点を発掘する」ことにあると言えます。
例えば、ルールがあって、それをみんなが守っているかをチェックするだけであれば簡単ですし、監査を行う意味も少なくなってしまうでしょう。
「ルールが守られているかどうかを確認」しつつ、現状の問題点を聞き出し、ルールの問題点・改善点を明確化していくために内部監査はあります。
ルールが守られていないならばその理由まで把握し、どうすれば守れるようになるのか対策していかなければなりませんし、守られているならばどこを改善すればより良くできるか、そのヒントをさがしてくるのが内部監査の「目的」です。内部監査の能力は、言い換えれば、「企業の問題点を企業自身で見つける力」と言えるでしょう。
そして経営者は、これらの内部監査の報告を受けて、現行のマニュアルに対する有効性の見直しを行い、マネジメントしていく必要があります。
内部監査がうまくいかない理由
「監査」と聞くと、なんだか見張っているような、監視されているような・・・
悪いことをしていなくてもよくないイメージを持ってしまうこともあるかもしれません。
「内部監査」は、前項目まででご紹介した通り、会社をより良い方向に変えていく、問題を解決していくためのヒントを見つけ出すことのできる、とっても重要な活動の一つです。
しかし、「内部監査って、ぶっちゃけそんなに役に立たないと思う」と思っている企業は、実はたくさんいらっしゃるのが現状だそうです。
内部監査への期待が薄ければ薄い分、それを担当する監査員のモチベーションも低くなって当たり前。
ただでさえ現場からは普段の業務をストップして監査に協力するわけですから、きちんと必要性や重要性を説明し理解してもらわないと、やってきた監査員を邪魔者や厄介者の目で見てしまうもの。
負のスパイラルに陥ってしまうのです。
もう一つ、内部監査が形骸化してしまうのも問題点の一つです。原因としては、チェックを行うこと(手段)が「目的」となってしまい、その先の本当の目的が忘れられてしまうことにあります。
監査の場というのは、見張る場でも、ダメ出しをする場でもなく、「協力して現場の声を聴く機会」であるべきでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
内部監査の力をつけ、うまく活用できれば、会社の改善につながるヒントがたくさん得られる、とても心強い味方になるでしょう。
しかしその一方で、上手に内部監査をするためには従業員・監査員・経営陣がそれぞれの役割を正しく理解し、連携と協力をすることが必要不可欠です。
来週の記事では、今回の記事でご紹介した内部監査の目的を達成するためのポイントについてご紹介していきたいと思います。