こんにちは!先日ゴルフボールが頭に当たり負傷しました、鈴木です。
幸いにも傷は浅かったので生活に支障は出ていませんが、さすが厄年・・・今年一年健康面には気を付けたいです。
今回の記事では、最近増えてきているPB商品(プライベートブランド)について、仕組みやメリットについてご紹介していきたいと思います。
食品メーカーの売り上げに貢献する一つの手段として、PBについて簡単に知識を付けておくとよいでしょう。
PB商品とはどんな商品のことか?
PB(プライベートブランド)とは、小売店や卸業者が、メーカーの商品開発の段階から参加し製品化した商品で、独占的に商品を販売することが出来るものです。
大手スーパーやコンビニエンスストアなどで、独自のブランドを展開している商品を見たことがある方も多いかと思いますが、それがPBです。
PBはメーカーの名前は表に出ない、OEM製品の場合もあります。
通常の商品との違いは?
通常の商品はNB(ナショナルブランド)と呼ばれます。
NBはメーカーが自分たちで開発し、様々な売り手に対して直接、または中間業者を通して卸している通常の商品のことです。
製品のPRや広告は自分たちで行い、消費者に知ってもらう活動を行うのはメーカーです。
大きな商品となればカスタマーセンターなどもメーカーの方で用意していることも多いでしょう。
それに対してPBは特定の販売店のためだけに開発した商品・パッケージとなり、その販売店以外には卸しません。製品のPRや広告も販売店の方が行い、クレームなども販売店が行います。
PB商品のメリットとは
大手チェーンのスーパーなどに行くと、どの棚にも数種類のPB商品が置いてある・・ということもあるでしょう。最近は小売店とメーカーが共同で開発する商品も多く、クオリティ的にも遜色なく、価格も安価なものも多くあります。
この項目ではそんなPB商品の利点とその仕組みについてご紹介していきたいと思います。
1. NB商品と比べて販売を低価格にできる
通常のNB商品のようにメーカー側が広告する必要はなく、中間業者も挟まないので商品のコストを低減することが出来ます。
また、物流費も既に販売店が持っている配送ネットワークを使うことで、最小限に抑えることが出来ます。
2. ブランディングが可能
イオンの「トップバリュ」のようにPBを力を入れて展開することで、販売店にとって独自のブランディングを行うことが出来ます。ブランドを育てることは売上アップにもつながります。
3. 小売店限定のオリジナル商品を作れる
メーカーの作ったすでにある商品を仕入れて販売するのではなく、自社で売れそうなPBを開発して製造し、「ウチでしか買えないPB」がヒットすることは、販売店側のメリットとしては大変大きいものがあります。
メーカー側も、PBを作るということはまとまった量の発注が入ることですので、売り上げを安定させたり製造の稼働率を上げる一因にもなります。
PB商品のデメリットとは
メーカーの立場から見た時のPB商品のデメリットは何でしょうか?
既にメーカーがNBとして市場に出しているものをPBとして少し改良して販売していることが度々あります。
しかしこのとき、PBのメリットの一つとしてあった商品の「低価格化」によって、既にあるNB商品のライバルになる可能性が高く、価格面で負けてしまうことがあります。
また、PB商品の売り上げに期待しすぎていると、製造が打ち切りになった場合や注文が縮小したときに打撃を受ける可能性もあるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
PBは今後のコンビニやチェーンスーパーの他との差別化の手法として、注目されることも多くなってくると思います。
メーカーとしても売り上げの一端を担う一つの手段として考えておくと共に、PBに期待しすぎないよう注意も必要です。
また、2020年4月施行予定の食品表示法では、PBだとしても製造元は表示しなければならないというルールが適用されるようになります。
パッケージに大きく自社が載るわけでなくても、自社の商品にしっかりと責任をもって安全安心を提供していく必要があります。
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