こんにちは!エクシールの今井です。
本日は、食品産業で行われているSDGsの取組の中でも「安全な水とトイレを世界中に」への取組についてお話していきます。
SDGsについてはこちらをチェック!
自社でもできそうなことがあればぜひ取り入れてみてくださいね。
SDGs「⑥安全な水とトイレを世界中に」の食品産業視点から見た目標
食品産業では、食材の洗浄や調理等、大量の水を使用します。
そのため、今後も事業を継続していく上で、安全な水の確保は必要不可欠です。
安全な水を持続的に確保するのと同時に、必要以上の水は使わない、水を適切に再利用するなど、節水にも努める必要があります。
食品産業の取り組み例
① 社内での水使用量の削減|株式会社伊藤園 ( http://www.itoen.co.jp/csr/environment/ )
株式会社伊藤園では、水資源の保全、水の効率的な使用、水質汚濁の防止に取り組んでいます。
伊藤園グループは、沖縄県を除く全国に飲料製造委託先があり、自然災害時や断水時など、製造が滞るような状況があったとしても、柔軟な対応が可能となっています。
水の使用に関する取り組みでは、社内での水使用量の削減を進め、製品製造委託先の水使用量や排水の状況を把握し、環境への影響に配慮しています。
名護工場では。冷却や洗浄に使用した水を適切な用途で再利用するなど節水にも取り組んでいます。
② 水理念に基づく活動|サントリーホールディングス株式会社 ( https://www.suntory.co.jp/company/csr/themes/water/ )
サントリーホールディングス株式会社では、水は貴重な共有資源であり、サントリーグループにとって最も重要な原料と考えており、水に関する理念として「水理念」を掲げています。
水理念は1,水循環を知る、2,大切に使う、3,水源を守る、4,地域社会と共に取組むとしています。
活動の一部としては、サントリー水科学研究所を中心に、様々な分野の研究者と連携しながら、全国15都道府県21ヵ所で森づくりを行っており、現在は約12,000ヘクタールまで広がっているそうです。
その他、次世代へ向けた環境教育「水育」や、野鳥を保護する活動なども行っています。
③ 水の適正管理と水リスク対策|株式会社明治 ( https://www.meiji.com/sustainability/harmony/water_resources/ )
株式会社明治では、「水資源の確保」を重要な社会課題の一つと認識し、水の効率的な利用や適正な排水管理などによって環境負荷の低減に取り組み、国内外の各事業所の水リスク評価をしています。
目標としては、2030年までに、グローバルでの水使用量2017年度比20%以上削減を目指しており、2019年度時点で4.1%の削減に成功しています。
水削減事例としては、複数の工場の蛇口で節水ノズルを設置したり、従来は1度で排水していた原料冷却用の井戸水を、冷凍機を設置して再利用することで年間の水使用量を16,000㎥削減しました。
水リスク対策では、事業継続への影響を把握するため、世界各地の水リスクを示したマップである「Aqueduct」などを活用し、国内外の生産拠点、研究所の水リスクを調査しています。
まとめ
いかがでしたか。
水は食品産業にとって欠かせない資源ですが、この先も持続的に使用していくには、環境への影響を考えて節水や水を増やすといった取り組みが必要です。
まずは株式会社明治様のように節水ノズルを採用したり、水を再利用することなど、比較的始めやすいところから活動を始めて、徐々に大きな課題を意識していけると良いですね。
<参考>
17の目標と食品産業とのつながり:目標6に対する取組:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_06.html#goal_top