こんにちは!もうすぐクリスマスですね。
寒いのは苦手ですが、今年のクリスマスは我慢して家族とイルミネーションに出かける予定の、鈴木です^^
普段は製造業のあれこれを紹介しているこちらのブログですが、今回の記事では、エクシールはウレタン樹脂の特性を活かして、こんな製品も作っていますよ^^というのをご紹介していきたいと思います。
製品の名前は「しこりチェッカー」。
今や二人に一人は「がん」という病気にかかる時代。その中でも女性特有のがんを、少しでも早期発見ができるよう、エクシールの扱っている樹脂の「人肌のやわらかさ」に着目して開発が行われたアイテムになります。
2014年度の女性がかかりやすいがん第1位は乳がん
日本人女性で乳がんになる人は増加傾向にあり、14人に1人と言われています。
国立がん研究センターによると、2014年度の調査によると、全国のがんの罹患数を部位別に見た時、女性の1位は「乳がん」であるというデータが出ています。
加えて死者数、死亡率も増加傾向にあります。2017年の死亡数は4年連続の最多となり、14285名。部位別の死亡数で見ても22.3%と、第5位となっています。
乳がんは早期発見で90%以上が治療可能
腫瘍の大きさが2cm以下で、リンパ節や他の部位に転移がない状態の早期発見の場合、乳がんはその90%以上が治癒することが期待できます。
しかし、その一方で、早期の乳がんにはなかなか自覚症状が表れにくいという特徴もあるようです。
発見が遅れると、乳がんのがん細胞はリンパ管や血管に侵入し全身をめぐり、全身の様々な臓器や組織に転移を引き起こす可能性があるという怖さもあります。
また、乳がんを治療する方法として一番多く用いられている方法は、乳房を残しつつ、がん細胞の部分だけ切除するというものです。この「乳房温存治療法」は腫瘍が大きくなると難しくなってしまいます。
がんが大きくなるということは、患者の女性から見たらそれだけ自分の胸を失うことになるからです。
それだけ、乳がんの早期発見は命を守るとともに乳房を守るためにも重要になります。
早期発見のポイントはセルフチェック
乳がん患者の約半数が自分で乳房の異変を見つけると言われています。
セルフチェックを意識して習慣にすることで、通常の生活では大きさが2cm以上で初めてしこりに気付くところ、1cm程度の大きさでも気づけるようになります。
前の項目でも紹介した通り、乳がんは特に早期発見が大変重要になってきます。
実際のセルフチェックの仕方と、乳がんのできやすい場所を意識して、定期的にチェックをするようにしましょう。
セルフチェックの参考に「模擬乳がんのしこり」
乳がん早期発見のためにも、セルフチェックが大切なことはわかったけれど、実際に触ったことないしこりを見つけられるかわかりませんよね。
そんな声を聴き、セルフチェックの参考となる「人肌の柔らかさのしこりモデル」を制作しようとなったのが、「しこりチェッカー」を作るきっかけです。
硬さの違う樹脂を埋め込んでフィルムで包んだ簡易タイプの「しこりチェッカー」
より感触を近づけた「リアルチェッカー」の2種類があり、このモデルを触ることで乳がんのしこりがどんな硬さなのか、乳房の皮膚の中にしこりがあるとどんな寒色なのかを、触って体感することが出来ます。
↑簡易版の「しこりチェッカー」と、↓感触を近づけた「リアルチェッカー」
実際に、学校や施設、クリニックなどの出の説明補足や意識づけのアイテムとしてご使用いただいているところもあります。
異変を見つけたら、慌てずクリニックに見てもらいましょう
しこりチェッカーやリアルチェッカーはあくまでサンプルです。
地差の乳房でチェックする際は参考程度としていただき、違和感があれば自己判断はせず、一度専門医の診断を受けてください。
セルフチェックで異常があったからと言って必ずしも乳がんとは限りません。乳房にしこりのできる疾患は他にもあるため、やはり速やかに受診することが大切ですね。
その際は、乳腺専門医のいる「乳腺外科」または「外科」を受診しましょう。産婦人科は専門ではないので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
早期発見が大切な乳がん。女性の方は是非日々のセルフチェックをしてみて下さいね。
そして、しこりの感覚を体験するためにエクシールのウレタン樹脂が使われていますが、エクシール性の樹脂には柔らかさ以外にも様々な特性があり、医療から工業資材、科学捜査まで、様々な範囲に採用されています。
特注品や共同開発なども行っていますので、材料として興味を持たれましたら、是非一度お問い合わせくださいね^^