こんにちは!エクシールの今井です。
2017年も残り少なくなり、冬らしさが増してきましたね。どこの会社もバタバタとしている時期だと思いますが、やり残したことがないように頑張りましょう!
さて、本日のテーマは最適な防振材の探し方です。
前回・前々回と、防振材に関する記事を上げました。
(前回・前々回の記事はコチラ→防振に適した素材はどれ?|使用環境に合わせて選ぶ防振材3選 設置場所に応じた防振材の選び方|振動の場所に合わせて決める防振材の形5選 )
それを元にそれぞれの特性をまとめ、最適な防振材が探せるようにしてみました。ぜひ参考にしてみてください。
徹底比較!こんな場合はどの防振材?
各環境における向き不向きを図にしてみました。
※各素材によってすべてがこの図にあてはまるわけではないので、目安程度にご覧ください!
①屋内・屋外での使用
〇屋内の場合
ウレタンやシリコン・合成ゴムが向いています。
天然ゴムも使用できますが、広面積に使用する場合は、ゴム特有のにおいがあるため、あまりおすすめしません。
〇屋外の場合
シリコンや対候性のある合成ゴムが向いています。
シリコンは紫外線や雨風に強いので、屋外でも安心して使用できます。
②水や油などが防振材に付着しやすい場所での使用
〇水がつきやすい場合場合
シリコン・天然ゴム・合成ゴムが向いています。
ウレタンは滑る可能性があるため、使用をおすすめしません。
〇油がつきやすい場合
ウレタンゴムや耐油性のある合成ゴムが向いています。
天然ゴムは油に弱い特性があるため、油がつく環境は避けましょう。
ウレタンゴムはものによっては耐油性に劣る場合もあるのでチェックが必要です。
③高温・低温下での使用
〇高温の場合
シリコンは200℃を超える高温でも使用することができます。
また、合成ゴムの中でも「フッ素ゴム」はシリコンを超える温度まで使用することができます。
〇低温の場合
天然ゴムは-50℃まで使用ができ、低温下での使用に向いています。
シリコンも-70℃程度まで使用でき、高温・低温ともに問題なく使用できます。
こんな場所にはどの防振材?
①金属脚に設置したい
金属脚で、取り外しのできるものであれば、そのまま防振ゴムを脚にできる「丸型防振材」の片ボルトタイプが向いているでしょう。
また、取り外しが困難であれば、シートタイプの防振材を敷くのも効果的です。
ブラケットの上に機械を置きたい場合は、丸型防振材の両ボルトタイプが向いています。
家庭用の室外機はブラケットの上に設置しているものも多いので、振動が気になる方は使ってみるといいかもしれません。
②床と機械の間に設置したい
床に直接機械が置かれている状況であれば、シートタイプの防振材を敷くか、ダンパーを敷くのが良いでしょう。機械の四隅など、複数個を使用する際は、均一に荷重がかかるように気を付けて配置してくださいね。
③壁と機械の間に設置したい
壁と機械の間に防振材を設置する場合は、防振材が壁面に固定できるものを選びましょう。機械にもボルトで固定でき、プレートで壁にも固定できる防振材が向いています。
④天井の配管やダクトに設置したい
天井に張り巡らされた配管や、ダクトなど、頭上の防振には、吊下げ型防振材が向いています。天井と配管の間に使用することで、天井に振動が伝わるのを防ぐことができます。
まとめ
防振材と一言で言っても、その種類は多種多様です。
素材によっては全く効果を得られないものもあるでしょう。
効果的に防振するために、素材の選定や、防振材の形をしっかりと見極めていけるとよいですね。