こんにちは、エクシールの今井です!
今回は「ゲルの硬度・硬さ・柔らかさ」について、簡単にご紹介していきたいと思います。
特に柔らかいものは、程度を表現するのが案外難しかったりしますよね。この記事を見て少しでも柔らかさのイメージがわかるようになってくださると幸いです^^
※この記事は2018年11月8日に公開した記事ですが、リライトに必要な文言等を追記、修正して再度公開しました。
やわらかさの種類:ショアA(デュロメーターA/タイプA)
デュロメーターというのは硬さを計測する機器です。
このタイプの計測器は米国Shore(ショア)社が初めて製造したと言われ、それを文字ってショアAと呼ばれているようです。
デュロメーターの中にも「硬いものを測る用」「柔らかいものを測る用」というようにいくつか種類があり、その中のタイプAの測定器を使って測った数値を指します。
デュロメーターA、タイプAなどとも呼ばれています。
ショアA硬度 | 硬度の目安(感触) | 例 |
0-20 | 非常に柔らかい | こんにゃく |
20-40 | 柔らかい | 自転車のタイヤチューブ |
40-60 | 中程度の硬さ | 消しゴム |
60-80 | 硬めの感触 | 軟球 |
80-100 | 非常に硬い | 硬球、ゴルフボール |
数値が大きいほど硬く、小さいほど柔らかいことを示します。
やわらかさの種類:アスカーC(デュロメーターC/タイプC)
日本の高分子計器株式会社の開発したデュロメーターである、アスカーゴム硬度計から名前が来ているようです。
こちらもいろいろな型があり、その中でもC型を用いて測定される数値を示します。アスカーゴム硬度計C型はJIS K 7312も採用されている硬度計になります。
ショアAは硬めのゴムを測定するのに適していますが、アスカーCはそれより柔らかい材料向けで、より繊細な硬度測定が可能です。一般のゴムの硬さを測るのに用いられるショアAと比べると、より柔らかいもの(軟質ゴム・フォームタイプなど)を測定するときに用いられます。
アスカーC硬度 | 硬度の目安(感触) | 例 |
0-20 | 非常に柔らかい | ウレタンゲル |
20-40 | 柔らかい | ソフトウレタンフォーム |
40-60 | 中程度の硬さ | 柔らかいゴムシート、発泡ゴム |
60-80 | 硬めの感触 | 密度の高いスポンジ |
80-100 | 非常に硬い | 硬質の発泡ウレタン |
アスカーC硬度計は、測定対象が非常に柔らかいため、測定時に素材が潰れすぎないように慎重に扱う必要があります。また、適切な測定条件で行うことで、正確な数値が得られます。
こちらも、数値が大きいほど硬く、小さいほど柔らかいことを示します。
柔らかさの比較表
ここではイメージしやすいようにざっくりとショアAとアスカーCの関連性を表にしています。
測るのに適したものが違うタイプの硬度計のため正確ではありませんが、イメージするうえでの一つの参考にしてみてくださいね。
(参考:株式会社エクシール 総合カタログvol.20)
エクシールのウレタンゲル
エクシールが得意とする素材は「ウレタンゲル」という軟質樹脂で、硬度はアスカーC0~90を取り扱っています。
そもそも「ウレタン」素材と聞くと、多くは自動車の座席などのスポンジ(フォーム)として使われることの多いものになりますが、エクシールではスポンジに加え、柔らかいゲル(超軟質固体)状のシートなどを取り扱っています。
ウレタンは「柔らかい上に強い強度を持つ特性」を持っており、それを活かした、地震対策用転倒防止シートや衝撃吸収材、個人で作れるウレタンゲルの原料などを主として取り扱っているウレタン専門メーカーです。
お客様との共同開発も承っておりますので、お困り事がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね^^
▼よろしければこちらの記事もどうぞ♪
・「ウレタンゲル」とは?
・「硬度」について
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・以前使っていた部品の硬度はわかるけれど、同じ柔らかさかどうかわからない。
・硬度の表記があるけれど、どれくらいの感触なのかイメージが付きづらい。
というお困り事をお持ちの方も多いと思います。
硬度の規格は今回紹介した限りではなく、もっといろいろな種類があるので注意です。
是非この記事を参考にして、一度サンプルで硬さや柔らかさを確認してみることをお勧めします^^
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▼参考サイト
株式会社ポリシス様 http://polysis.jp/
各種ゴムの特性と特長 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】