昨年の「今年の漢字」は「災」でしたが、2018年は北海道・大阪・島根と各地で大きな地震災害のあった年でした。
地震大国である日本では、明日私たちの住んでいる地域で大きな地震が起こるかもしれません。
大きな揺れと、死傷者を伴う多くの被害が出たこれらの災害を、対岸の火事にしないためにも、もしもの事態に備えた自社の地震防災マニュアルの作成について、以前の記事でご紹介させていただきました。
働いている従業員の命を守るためにも、防災対策はしっかりと行っていきたいですね。
しかし、中には、「防災対策にあまりお金をかけられない・・・」「たくさんの防災用品を準備する余裕がない・・・」と、重要性を分かっていても対策することの膨大さにお手上げ・・という企業もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では「会社・工場で最低限用意しておきたい地震防災用品」と題しまして、せめてこれだけは用意しておきたい!防災の準備についてご紹介していきます。
「用意した方が良いものを全部そろえる余裕はない」
「何を準備したらいいのかわからない」
といった方には、是非チェックしてもらいたい記事になっております^^
震災に備えて最低限用意しておきたいもの
就業時間中に大きな揺れが起こった時、社内にいる従業員を守るには、
「災害発生時」「災害中の帰宅」「社内待機」の3つのパターンを考慮することが必要です。
災害が起こった時、まずは第一に身を守らなくてはいけません。従業員の帰宅には普段よりも危険が伴います。
また、帰宅することができず社内で待機する必要性が出てくるかもしれません。
次の項目では、それぞれのパターンにおいて最低限これだけはあった方が良い防災グッズと、用意すべき量について見ていきたいと思います。
災害発生時に身を守るもの
災害発生時に大切なことは、身を守り、安全な場所まで避難することにあります。
落下物から頭を守る「ヘルメット」と、ガラスの破片などから手足を守る「軍手」「スニーカー(防災シューズ)」です。
必ず1人につき1つは用意しておき、設置場所なども全員で把握しておくことが望ましいでしょう。首や口元をマスクやタオルで保護できると尚よいです。
また、「ヘッドライト(懐中電灯)」や「笛」は、自分の居場所を知らせ、救助を受けるときに大変有効です。特に夜間や停電時には、懐中電灯があることで移動の際の危険が大きく減るでしょう。
ちなみに、ヘッドライトの方が懐中電灯と異なり両手が使えるので、お勧めです。
災害中の帰宅を安全にするもの
災害時の帰宅は徒歩になる可能性も高く、その所要時間は通常の何倍もかかります。ガラスや瓦礫が散乱しているかもしれません。
前項目で出てきたヘルメットや軍手、スニーカー、ヘッドライト(懐中電灯)は、災害中の帰宅時を考えてもあると安心です。
また、いつも通っている道が封鎖されているかもしれません。回り道や、近くの避難所などを確認できるような「帰宅支援マップ」や情報収集用の「ラジオ」、そしてペットボトルなどの「飲料水」を人数分用意しておけるとよいでしょう。帰宅支援マップは販売されているものもありますが、地域のホームページなどで公開されている場合もあるので、印刷しておくだけでもOKです。ただし、従業員の帰り道となる地域が含まれているかどうかは確認する必要があります。
この他にも、カイロやレインコート、簡易トイレなど、あるとよいものを小型のポーチとセットで販売している「災害時帰宅支援セット」などもありますので、一度チェックして参考にしてみてはいかがでしょうか。
社内待機の備蓄
緊急時、一定期間会社に待機していられるように、「水」や「非常食」を会社としても用意しておく必要があります。
用意しておくとよい量の目安としては、人数×3日分とされています。また、救急セットや常備薬も備えておきましょう。
また、社内待機をする必要があるほどの災害ではガスや電気、水道も止まっている可能性が高いので、「カイロ」や「毛布」も備えておいた方が良いです。
そして、簡易トイレなど「トイレの代用」も考えておく必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
今まで防災対策をしてこなかったり、用意するものがたくさんと手を出せなかった企業も、この記事を参考にしてできる範囲から防災対策をしていきましょう。
また、防災用品を備えておくとともに、転倒防止などの「防災措置」を行っていくことも非常に重要です。
オフィスなどの小物や棚の転倒を簡単な設置で対策できる「転倒防止シート」紹介した記事もありますので、そちらも是非チェックしてみてくださいね^^