こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
コロナウイルスの影響でマスクが売っていないので、布マスクを購入してみたのですが、使い捨てのマスクは角の部分が肌にあたって痛かったのが、布だと素材が柔らかくて痛くならずに感動しました!
夜のどが乾かないように布マスクをして寝ている人もいるみたいですね(^^♪
思いがけない発見にいい買い物をしたなと思いました!
本日は、食品工場で労働災害を防ぐためにできる個人の対策についてお話していきます。
労働災害とは
労働災害とは、労働者が、業務や施設の管理が原因で発生した負傷、障がい、死亡事故などのことです。
労働時間であっても業務や施設管理との因果関係がない場合は、労働災害にはなりませんし、逆に労働時間外であっても業務や施設管理との因果関係があれば労働災害になります。
例えば、生活習慣が悪く、業務中に倒れたとしても労働災害にはなりませんが、労働環境が過酷で休日に倒れたと認められた場合は労働災害になるのです。
今回は、労働中に発生し得る負傷、障がい、死亡を防ぐために、個人ができる対策についてお話します。
食品工場の労働安全を個人の対策で守る
食品工場で起こり得る労働災害はどのようなものがあるでしょうか。
今回は、個人でできる対策に絞って、大きく5つに分けてみます。
① 刃物による事故
包丁やハサミなどを使用するとき、手や、他の作業員の体に刃が刺さる危険性があります。このような場合は、包丁で切れない手袋の使用、また、切れないエプロンや腹巻の使用をすることで、誤って傷つけるリスクが減ります。
手袋は軍手のようなものや金属を取り扱う工場で使用するようなものが多いため、使用する際は、衛生面を考慮し、上から食品工場用のゴム手袋をはめましょう。
エプロンも同様に、ユニフォームのの下に着用することで、衛生的に使用することができます。
手袋やエプロンの例
800 耐切創インナータイプ S ブルー | 食の専門店通販フードーム
製品紹介(グローブ) | サンメリット Sunmerit 衛生と快適 異物混入防止のためのクリーンウェア/国立株式会社
商品紹介|HexArmor(ヘックスアーマー)|安全面に特化した事故防止作業用耐切創手袋
② 薬品による事故
食品工場では、殺虫剤や調理器具、施設用の洗剤、消毒液など、多くの薬品を使用しています。
正しい用法で使用することが大切ですが、飛び散る恐れや、吸引の恐れがある場合は保護具の装着が必要になります。
下記の事故は、薬品製造工場で起きた例ですが、工場を清掃中に舞った薬品によって出血を起こしたというものです。
薬品を製造する作業室を洗浄する作業中、飛散していた原材料の粉体を吸入|職場のあんぜんサイト
簡易粉塵マスクを着用していてこのような事態が起きたのは、着用していた作業員の顔とサイズが合っていなかったからのようです。
食品工場では、医薬品が直接粘膜に付着するといったことは起こらないかもしれませんが、普段使用している除虫剤や除菌に使用する消毒液などは吸引すると体調が悪くなるものもあります。
目、鼻、口を保護するために、ゴーグルとマスクを使用しましょう。
ゴーグルの例
③ 転倒による事故
転倒は、ウェットな環境で起こりやすくなります。
床が水浸しであったり、油で滑りやすくなっている場合は工場の設備を見直すことと、作業靴を滑らないものにすることが大切です。
下記の事故は、床に洗浄液や魚の油がこぼれており、滑りやすい環境だったことから転倒し、槽へ落ちてしまったという事例です。
食品加工工場で、魚を加工する網の洗浄槽に転落し死亡 |職場のあんぜんサイト
床と作業靴に十分な滑り止め効果がなければ、歩いたり、力を入れるような動きに危険が伴います。
滑り止め効果の高い靴を使用しましょう。また、靴底はすり減るため、定期的な買い替えをしましょう。
靴の例
滑らない靴が求められる現場に!ハイグリップ | 【ミドリ安全】公式通販サイト
④ 音による事故
機械の稼働音が大きい工場では、作業員が難聴になる恐れがあります。
冷凍鯖をステンレス製の皿から抜きとる機械が故障して発生した騒音により作業者が急性難聴 |職場のあんぜんサイト
上記の事故は、脱パン機から出される騒音によって作業員が突発性難聴になった事例です。
騒音はイヤーマフや耳栓をしていればある程度和らげることができます。
耳栓は小さく気づかないうちに落としやすいため、食品工場向けに金属探知機に引っかかるように金属が入ったものや、落ちにくいように紐が付いたものなどをお勧めします。
耳栓の例
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⑤ 温度による事故
高温や低温の環境では熱中症ややけど、低体温症や凍傷などの発症が考えられます。
下記の事故は、パン工場のトンネルオーブンの出口付近で作業をしていたところ、熱中症により死亡したという事例です。
焼成室内にて、パンの焼き具合等の監視業務に就いていた被災者は、トンネルオーブンの出口付近で倒れた状態で発見された |職場のあんぜんサイト
熱中症は、本人に知識がないと気付かないうちに重症化することも多いため、こまめな水分・塩分接種が必要なほか、ユニフォームへの工夫も効果的な対策になります。
送風機による対策は、40℃を超えるような暑い環境であれば熱風が来てしまい十分な効果を得られないというケースがあります。
送風機付きのユニフォーム以外でできる個人の対策としては、保冷剤が入るベストや、常に冷水を巡回させてくれるベストの着用があります。
防熱グッズ
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逆に、寒い環境であれば、防寒具での対策が必要です。
カイロの支給や、防寒仕様のユニフォーム、手袋の使用が効果的です。
カイロが入るポケット付きのベストも販売されているようです。
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まとめ
いかがでしたか?
過酷な労働環境では労働災害が起こりやすいため、細部に気を配って万全の状態で危険を回避しましょう。
紹介した事例の他にも工場では多くの死亡事故が発生しており、その多くは作業者や監督の知識不足や、作業環境の危険さを注意して見ていなかったために起こっています。
ぜひ、今一度、労働災害の対策について教育や環境を見直してみてはいかがでしょうか。
<参考>
職場のあんぜんサイト|厚生労働省
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/index.html