こんにちは!エクシールの今井です(^-^)
本日はSDGsの取組の中でも「住み続けられるまちづくりを」についてお話していきます!
SDGsについてはこちらをチェック!
SDGs「⑪住み続けられるまちづくりを」の食品産業視点から見た目標
この目標は、コミュニティの絆と個人の安全を強化しつつ、イノベーションや雇用を刺激する形で、都市その他の人間移住地の再生と計画を図ることを目指したものです。
高齢化や単身世帯の増加、地元小売業や商店街の衰退などにより、各地域で、高齢者を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方が増加し、社会的な課題となっています。
また、異常気象により各地で多くの被害が発生しており、これらが発生しても対処できる「適応」の取組が必要であるとされています。
この目標を食品産業の視点から見ると…
- ネット販売や移動販売など、販売形態の多様化を行う
- 災害時に備えた事業継続計画の策定や、事業体制の整備を行う
などといった課題を解決しなければなりません。
食品産業の取り組み例
① ローリングストックの認知向上|日清食品ホールディングス株式会社 ( https://www.nissin.com/jp/sustainability/feature/disaster-aid/rolling-stock/ )
日清食品ホールディングス株式会社は、災害時に保存食品の賞味期限が切れているといった事態を避けるための「ローリングストック」という手法を推奨しています。
ローリングストックとは、防災用に備えた食品を日常生活で消費しつつ、定期的に買い足すといった手法です。
保存食品の選択肢に日清食品ホールディングス株式会社で製造しているカップラーメンやお菓子を入れると、どこでも購入できて補充しやすいことや、賞味期限が製造から半年程度あり長期保存に向いているといったメリットがあります。
② ネットコンビニの運営|株式会社セブン&アイ・ホールディングス ( https://www.7andi.com/sustainability/theme/theme1/ )
株式会社セブン&アイ・ホールディングスでは、買い物を不便に感じるお客様を支援するため、店内の商品を指定の場所へ届けるサービスを行っています。
スマートフォンから注文すると、店頭で販売している約2800商品を最短30分で指定の場所まで届けることが出来ます。2021年2月末には北海道・東京都・広島県の一部エリア約350店舗で実証実験をしており、2021年度末には1000店舗への拡大を目指しています。
また、セブンらくらくお届け便の実施や、移動販売サービスなども展開し、誰もが食料品を手に入れやすい環境づくりを行っています。
③ 無料送迎バスの運用|株式会社シジシージャパン(加盟店の活動) ( https://www.cgcjapan.co.jp/cgcgroups/csr/report/digital/2021/html5.html#page=2 )
株式会社シジシージャパン加盟店の「マエダ」(青森県むつ市)では、過疎地から店舗まで無料でお客様を送迎するバスを運用しています。
高齢で免許を返納した方でも気軽にスーパーでの買い物ができ、お客様からも好評だそうです。
マエダ本店のバスの月間利用人数は1000人を超し、移動手段がない多くの方のライフラインとなっています。
まとめ
いかがでしたか。地方では高齢化が進むのと同時に、町の小売店まで足を運ぶ手段がなく、不便や苦労を感じる方が増えています。
宅配サービスや送迎バスの運用は、そのような方々にとって大切なライフラインとなりますし、企業の売上にもつながります。
また、災害時に人々が食品の入手に困らないよう、企業側での販売体制を多様化しておくことも重要です。
できることから取り組みをしていけると良いですね。
<参考>
17の目標と食品産業とのつながり:目標11に対する取組:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_11.html#goal_top