こんにちは、エクシールの清水です。
YouTubeに人肌のゲル(乳白・透明タイプ)の作り方動画を投稿いたしました!
【乳白】人肌®のゲルで「ぷにぷにマスコット」を作ろう
【透明】人肌®のゲルで「ぷにぷにマスコット」を作ろう
人肌®のゲルを着色してみよう
※この記事は2021年5月10日に公開した記事ですが、リライトに必要な文言等を追記、修正して再度公開しました。
ぷにぷにとした癖になるやわらかさ!「人肌®のゲル」とは?
人肌のゲルとは、ぷにぷにとしたやわらかな触り心地が楽しめる超軟質造形用樹脂です。
硬度は、やわらかい硬度0、ふつう硬度7、かたい硬度15の3種類(透明は硬度0と硬度7の2種類)があります。
用途は様々で、スクイーズから医療向け触診モデルまで、幅広い分野でご使用いただけます。
触り心地が抜群ですが、いくつかのコツがいるため取り扱いが難しいと感じられるかもしれません。
そこで今回は、失敗を防ぐため作製時に注意するべき点を以下にまとめました。
人肌のゲルを作製する際の注意点
① 型材の選び方
人肌のゲルと型に用いる材質には相性があります。
ポリスチレン(PS)やポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)はそのままご使用いただけます。
シリコーンは素材によって相性が異なるので、少量を流して確認をするか、離型剤を塗ることをおすすめします。
② 作製環境を整える
人肌のゲルは温度や湿度の変化に影響を受けやすいです。
水との相性が悪いため、多湿となる梅雨や反応が進みにくい10℃以下の環境は注意が必要です。
室内を以下の環境に整えてから作業を行いましょう。
室湿度:80%以下
また、樹脂は未開封でも劣化します。湿度の高い場所での保管は避けてお早めに使い切ってください。
③ 正しい比率で計量する
人肌のゲルはそれぞれ主剤と硬化剤の比率が決まっています。
透明 主剤:硬化剤=1:1
誤差は1wt%※1 以内に収めましょう。
上記の比率を守り、正しく計量することで硬化不良を防ぎます。
樹脂は粘度があるので、型に流し込む際、容器に少量残留します。
樹脂が足りなくなるのを防ぐために、必要な量よりも少し多めに計量しましょう。
(目安は容器に流し入れた時に自然に流れ落ちるくらいの量)
※1 1wt%=使う主剤の重さ×0.01g
④ よく混ぜる
2種類の樹脂が均一になるよう、特に容器の底や側面を意識しながらよく混ぜ合わせます。
可使時間※2は30分間あるので、焦らず丁寧に混ぜましょう。
※2 可使時間=主剤と硬化剤を混ぜてから作業が可能な時間
⑤ 型へ流し込むときは掻き出さない
2液をしっかり混ぜても、底や側面にどうしても混ざり切らない部分ができます。この混ざっていない部分は硬化不良を起こしてしまいます。
型へ流し込むときには、容器に付着した樹脂は掻き出さず残しましょう。
多めに樹脂を計量するのもこの掻き出さない分があるためです。
容器に余った樹脂はそのまま硬化させて、硬化の程度を確認する目安として用いることをおすすめします。
まとめ
今回は、動画のご案内と商品のご紹介をさせていただきました。
人肌のゲルは繊細な材料のため作製時にはいくつかの注意点がありますが、完成するともちもちとした触り心地を楽しむことができます。
動画を見ながら、ぜひ一緒に作ってみてください!
▼作製にあたりご不明な点などございましたら、以下よりお気軽にお問い合わせください。
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