こんにちは!エクシールの清水です。
先日、同僚と一緒に岩盤浴へ行ってきました。会社の近くに良い場所があるので仕事終わりですぐに行けます。みんなで作務衣(館内着)を着ているのが新鮮で、なんだか温泉旅行のようで楽しかったです!
さて、6月に入り雨が降るとジメジメすることが多くなりました。生乾きのようなにおいが気になることもしばしばあります…。こんな梅雨のにおいだけではなく、工場では様々な「におい」があります。
今回は食品工場で実際に起きた悪臭に対する苦情事例を参考に、どんなクレームが起こり得るか、またどんな対策ができるかについて考えていきましょう。
においの原因について
様々な工場がありますが、その工場ごとに特有のにおいが存在します。例えば自動車製造工場ではVOCのにおいやタイヤのゴム臭など、印刷工場ではインクや機械からの排ガスのにおいなどがあります。
今回のテーマである食品工場では、工場で扱う食品の種類によって食品残差からのにおいが特に問題となっています。まずはにおいの原因が何なのか、社内で特定するようにしましょう。
食品工場のにおいクレーム例
では、東京都の悪臭苦情対応事例集をもとに、食品工場のにおいに関するクレームを見ていきましょう。
①焼き鳥屋
・悪臭対策:オイルフィルター(厨房)、電気集塵機(屋上)
・排出口口径:40×20cm
【苦情内容】
焼き鳥を焼くときの煙と臭いが自宅まで来るので困っている。
●原因
屋上に設置した脱臭装置の排気口が苦情申立者の近くになっていた。
脱臭性能も不十分だった。
↓
○改善
排気口の位置を苦情者のビルと反対側の道路側へ変更した。
水洗スクラバーでは煙と臭いの除去が不十分なため、電気集塵機に変更した。

②コーヒー豆焙煎工場
・悪臭対策:白金触媒燃焼装置
・排出口口径:各0.2m
【苦情内容】
コーヒー豆焙煎時の煙突から出る白い煙とそのコーヒー臭が事務所に入ってきて気持ち悪くなる。
●原因
工場は平成11年1月頃に白金触媒装置のオーバーホール(分解して点検)を実施し、その結果として触媒装置に亀裂があり性能が低下していることを知っていた。
↓
〇改善
白金触媒装置の改善だけでなく、釜から煙突に至るまで全体の改善を行う。(改善費用約850万円)
③食品製造工場
・悪臭対策:なし
・排出口口径:約0.5m
【苦情内容】
食品工場からにんにくの臭いがして気分が悪くなる。
●原因
週3~4日、午前中に3kgの生にんにくをみじん切りにして炒める作業を行っていた。
この時発生した臭いはダクトによって屋上から排気していたが、脱臭装置を置いていなかった。
↓
〇改善
生にんにくのみじん切りと炒める工程を廃止。調理済みにんにくを外部から購入。
④食品加工製造
・悪臭対策:消臭剤変更
【苦情内容】
にんにくとしょうがの臭いが下水管から上がってきてその臭いで困っている。
●原因
にんにくを戻した水から悪臭が出るため、消臭剤と一緒に排水していたが、にんにく成分に適した消臭剤を使っていなかったことと、消臭剤による分解時間が不十分だった。

↓
〇改善
消臭剤を塩素系漂白成分のものに変更。希釈量・分解時間を考慮して排水。
においの対処法
対処法は大きく分けて2つあります。
ひとつは「脱臭システムの導入」、もうひとつは「消臭剤の使用」です。
前項の例でもこれらの改善方法がありましたが、システム・消臭剤ともに設置場所や種類によってはうまく機能しないことがあります。におい成分や原因を特定し、適した対処ができるようにしていきましょう。
*消臭剤例:噴霧法、発散法、拡散法、散布法、添加法(適下溶融法)、被覆法、吸着法など。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私も普段現場にいるわけではないですが、たまに工場に行くと溶剤に慣れていないのもあって臭いを不快に感じることがあります。
今回は食品工場の近くに住む方からの苦情例を挙げましたが、臭いがきついと働く社員のモチベーションも下がってしまいます。適した臭気対策を行って、気持ちよく働ける工場にしていけると良いですね。
*東京都の悪臭苦情対応事例集: https://www.env.go.jp/air/akushu/kujyou/full.pdf
*株式会社シー・エス・シー(コラム): http://www.kkcsc.co.jp/shoshu/contents/companies-smell-remedy/plant-smell/



