こんにちは、エクシールの鷲見です!
いよいよ今年はオリンピックが開催されますね。それに伴い、これからはさらに海外からの観光客が増加することが予想されます。
海外の方が利用しやすいお店を作るために、飲食店ではどのような工夫を行っていくと良いのでしょうか。今回はその方法について考えていきたいと思います。
環境の工夫
クレジットカードやスマホ決済に対応する
現在は日本でも様々な種類のキャッシュレス決済が取り入れられているため、導入している店舗も多いかと思います。国によってはクレジットやオンライン支払いの方が主流になっているので、支払方法が現金のみに限られてしまうと不便に感じてしまうかもしれません。
他にも、予算を考えておいても旅行中に思わぬ出費などで手持ちが無くなってしまう場合もあります。そういった際にクレジット対応の店であれば観光客の方も安心して食事を楽しむことが出来ますね。
もし、キャッシュレス決済ツールをまだ導入をしていないというお店がありましたら、一度検討してみてはいかがでしょうか。
Wi-Fi環境にする
観光客の方にとってネット環境は観光地や移動手段を調べるのに欠かせません。インターネットを接続するにあたりSIMカードや国際ローミングを利用している方も見えますが、外国人観光客の方が利用する通信手段として最も多いのが無料Wi-Fiです。
席に案内されるまでの待ち時間も調べものをして有意義に過ごすことが出来るので、さらなるお客様満足度の向上が見込めます。
他にも、今は撮影した写真をリアルタイムでSNSにアップする方も多いため、お店の宣伝にも繋がります。
メニューの工夫
税込み価格での表記
消費税がない国もあるので、税込み価格で表記するようにしましょう。
メニューでの表示価格とレジで支払う金額が異なることによるトラブルを防ぐことが出来ます。
多言語化し番号を振り分ける
日本語だけでなく、様々な国の言語にも対応したメニュー表記をします。
全ての言語に対応する必要はありませんが、英語の他に中国語や韓国語、フランス語など来店されることが多い国の方に応じたメニュー表記ができると、お客さんもより利用しやすくなります。
翻訳時には料理の内容や使用食材が誤って伝わる可能性を防ぐため、料理名を直訳しないよう気を付けましょう。
他にも、料理に番号を振り分けておくと注文時の聞き間違いを防ぐことが出来ます。
料理名のほかに食べ方や料理内容を記載する
注文時にどのような料理かを想像できるよう、食べ方や料理内容についての説明文を表記しましょう。日本では当たり前の食べ方でも、すき焼きの生卵やざるそばの麺汁など、海外の方にとっては初めての物は多々あります。あらかじめ記載をしておくことで、正しい食べ方で食事を楽しんでもらうことが出来ますね。
説明の他に料理の写真が載っていると、文字だけでは理解が難しい味や食感についてもイメージがしやすくなります。
使用食材の表記
食べ物の好き嫌いだけでなく、健康上や宗教上の理由で特定の食材が食べられない方もみえます。使用されている食材は明確に記載をしましょう。
また、アレルギーについても正しく表記する必要があります。
ハラールへの対応
世界でイスラム教を信仰している国は多く、ムスリムの方が日本へ観光に訪れる機会は増加傾向にあります。
喫食可能なものが限られているムスリムの方にとって、ハラール対応メニューの有無は重要なお店選びのポイントの一つです。
安心してムスリムの方に食事をしてもらうためには、ハラール認証を受けるのが一番ですが、難しい場合は、「ムスリムフレンドリー」という言葉があります。ハラール認証は受けていないけれど、設備や使用食品をハラール対応にした時に用います。「ムスリムフレンドリー」は利用者自身に判断がゆだねられるため、食事の際に認識の差が起きてしまわぬように使用食材や調理環境について正しく明記することが大切です。
まとめ
外国人観光客が日本に訪れる一番の目的が「和食を食べること」です。食を楽しみに訪れるほど、日本の食事は海外の方にとって印象的だそうです。その食事がさらに満足できるものになるよう、利用しやすい環境を作ることが飲食店の対応としてできることだと思います。
環境を整える他にもコミュニケーションも大切にし、日本ならではのおもてなしができると良いですね。
〈参考文献〉
農林水産省「飲食事業者のためのインバウンド対応ガイドブック」
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/eat/pdf/pdf/inbound_16_0329.pdf
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB