こんにちは!エクシールの今井です。
本日は、食品産業で行われているSDGSの取組の中でも「貧困をなくそう」への取組についてお話していきます。
SDGSについてはこちらをチェックhttps://www.urethanegel.jp/blog/%e5%88%b6%e5%ba%a6/3715
自社でもできそうなことがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
SDGs「①貧困をなくそう」の食品産業視点から見た目標
「貧困をなくそう」の全体での目標は、2030年までの世界中で極度の貧困にある人を無くすこと、また、様々な次元で貧困ラインを下回っている人の割合を半減させることなどを目指しています。
貧困とは、単に収入や資産がないことだけでなく、飢餓・栄養不良、教育や基本的サービスを満足に受けられないこと、社会的な差別、意思決定の権限がないことなども含まれています。
この目標を食品産業の視点から見ると・・・
- 原材料の生産者に妥当な対価が支払われないこと
- 所得が食事の内容に影響すること
- 企業の持続的な発展に必要な人材の確保をすること
- 年齢や境遇等の理由で労働ができないこと
などといった課題を解決しなければなりません。
食品産業の取組例
①「奥芝商店おくしばぁちゃん」の運営|奥芝商店( https://okushiba.net/sdgs/ )
奥芝商店では、2014年12月から高齢者がいきいきと働くことのできる飲食店として「奥芝商店おくしばぁちゃん」をオープンしています。
日本の高齢者世帯は、収入の63.6%を公的年金に頼っており、高齢者世帯の半数は公的年金以外の収入がないという実態があります。
年金の金額は、現役世代の収入に比べれば圧倒的に少ないうえに、世の中に高齢者の働ける場所が少ないことが問題となっています。
奥芝商店では「奥芝商店おくしばぁちゃん」の運営によって、高齢女性が働くことのできる場所を提供しています。
② フェアトレードへの取組|エスビー食品株式会社( https://www.sbfoods.co.jp/company/sustainability/sdgs/ )
エスビー食品は、輸入者、販売業者として国際フェアトレード認証を取得し、現在は「オーガニックスパイス」シリーズのうち、フェアトレード認証付きの商品を24品を販売しています。
また、市場より高い価格での購入を保証するとともに、原料の購入数量に応じて、生産者組合に直接奨励金を支払っています。
奨励金は各生産者グループに分配され、話し合いで用途を決定し、農機具や子供の教材、共同の水タンクの設置など、生活向上のために使われています。
③ トドックフードバンク|生活協同組合コープさっぽろ( https://www.sapporo.coop/corporate/content/?id=17 )
コープさっぽろでは、組合員へ食品を届けるコープの宅配システム「宅配トドック」で注文ミスなどによって返品された食品で、品質に問題がないものを児童養護施設やファミリーホームに提供しています。
まとめ
いかがでしたか。
SDGsは世界中での取組であるため、何から始めればよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回紹介した企業のように、食品産業でも「貧困をなくそう」について取り組めることは複数あります。
SDGsの「貧困をなくそう」という課題は、あらゆる視点から見た貧困のことですので、自社でできる解決方法を考え取り組んでいきたいですね。
<参考>
17の目標と食品産業とのつながり:目標1に対する取組:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_01.html#com_02
取組事例 1: 貧困をなくそう | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/goal1.html