こんにちは!エクシールの今井です(‘◇’)ゞ
本日は、食品産業で行われているSDGsの取組の中でも「働きがいも経済成長も」への取組についてお話していきます。
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SDGs「⑧働きがいも経済成長も」の食品産業視点から見た目標
この目標では、持続可能な経済成長のために、すべての人々に生産的な完全雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会を提供しつつ、強制労働や人身取引、児童労働を根絶することを狙いとしています。
現状、日本では非正規雇用労働者が全体として増加傾向にあり、労働力調査(2021年4~6月期平均)によると2058万人と、役員を除く雇用者5615万人に対して約3.7割を占めています。
非正規雇用自体は悪いことではないですが、非正規雇用労働者の中には正規雇用を希望しながらも、「正規の職員・従業員の仕事がないから」という理由から、非正規雇用で働く人が1割存在しています。
日本では特に過労問題も注目されており、働きすぎる文化に関しても改善が必要とされています。
この目標を食品産業の視点から見ると…
- 勤務時間の柔軟化
- 女性や高齢者に配慮した環境への改善
- 人材育成への注力
などといった課題を解決しなければなりません。
食品産業の取り組み例
① 全員が活躍しチャレンジできる環境づくり|カルビー株式会社
カルビー株式会社では人財方針を「全員活躍」「Growth Mindset」「超える人材・つなぐ人材」「Happiness&Well-Being」としています。
「全員活躍」では、多様性を生かしながらすべてのメンバーが活躍する仕組みづくり、チーム作りをすることや、全員が活躍しチャレンジするための「心理的に安全な職場」を増やすとしています。
「超える人材・つなぐ人材」の中でも「超える人材」では、古いルールや組織の壁、思い込み、またお客様の期待を超えることで、カルビーの未来を作る人材を育てることを方針としています。
全員が活躍しチャレンジするために、カルビー株式会社では、その機会を提供しています。
個人の異動可能な範囲や配慮事項を会社に伝える機会を設ける「自己申告制度」や、自らの希望する職種・部署に挑戦する「仕事チャレンジ」、人材育成プログラムとして、階層別に支援があるなど、人材育成に力を入れています。
② 人材育成のための研修制度|株式会社モスフードサービス
株式会社モスフードサービスではモスで働くメンバーがそれぞれの夢を実現させてほしいという想いをもとに、集合研修・通信教育・外部講習など、充実した教育・研修制度を設けています。
モス本社では、評価指標や等級制度を見直し、チャレンジの場にあふれた新人事制度を2020年度に運用開始しました。
また、コロナ禍における店舗メンバーに対する学びの機会のサポートとして、「オンラインセミナー動画」の公開を開始しています。
③ 働き方改革で過重労働の防止|カゴメ株式会社
カゴメ株式会社では、従業員が生産性を向上させつつ、健康かつワークライフバランス(仕事と家庭の調和)を保って働き続けられるよう、管理職研修での周知徹底、残業時間管理、パソコンの稼働状況管理、そして2014年5月からは20時以降の残業を原則として禁止しており、過重労働の防止に努めています。
2019年からは勤怠管理システムを改善し、事業場外みなし労働時間制を廃止するなど、各自の勤務時間の見える化を進めています。
まとめ
いかがでしたか?
SDGsでは持続可能な経済成長のために、働く人々が人間らしく働けて、やりがいを提供することが大切としています。
日本では、非正規雇用が多いことと、過重労働などの働き方を見直すことが重要です。
性別や年齢関係なく、人々がやりがいのある仕事に取り組んでいけると良いですね。
<参考>
17の目標と食品産業とのつながり:目標8に対する取組:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_08.html#goal_top
労働力調査(詳細集計)2021年(令和3年)4~6月期平均
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/gaiyou.pdf