こんにちは!エクシール公式オンラインショップ「ゲルコム」の運営をしております。
エクシールの今井です(^^)/
本日は、人肌のゲルの失敗しない作製方法についてお話していきます。
人肌のゲルはゲルコムの運営会社「株式会社エクシール」で製造販売しているとっても柔らかい造形樹脂です。
一番やわらかいものは、体感で赤ちゃんのほっぺたくらいの感触です。
人肌のゲルは、2液を混ぜて型に流し、24時間放置すると✨完成✨といった、一見簡単な作り方ですが、非常にデリケートな樹脂なので作業環境や作製方法によっては「固まらない…」「ベタベタして型から外れない…」という残念な結果になってしまう可能性もあります。
ぜひ人肌のゲルをつくる際にはこのブログの内容をチェックしながら作ってみてくださいね!
人肌のゲルをつくる前に確認しておくべきこと
① 温度と湿度は適正であるか
室温・液温20℃以上、湿度80%以下の環境で作成してください。
室温の下がりやすい冬場、梅雨など湿度が高くなる季節は注意が必要です。
窓際や外、水回りの近くなどは湿気が多かったり、水が入り込む可能性があるので避けましょう。
② 混ぜる時の容器や棒、型に水分はついていないか
水分によって固まらないことがあるので、混ぜる時に使う容器や棒、型にも水分が付いていないかしっかりと確認してください。
③ 樹脂は濁っていないか
作製する前に樹脂の状態を確認してください。
樹脂が濁っている場合は劣化していて固まらない可能性があります。
開封後は1週間以内に使い切りましょう。
写真の左側が正常な状態、右側が劣化した状態です。
③ 型は人肌のゲルに合っているか
型との相性が悪い場合は、型とゲルが接している部分が未硬化になります。
型との相性は下図をご確認ください。
離型剤はこちらからお求めいただけます。
④ はかり(電子スケール)は、0.1gまで計れるか
人肌のゲルの計量誤差の許容範囲は、『使う主剤の重さ×0.01g』です。
人肌のゲル乳白タイプの場合、2つの液体(主剤と硬化剤)を3:1の重量比で計算します。
主剤60gで作成する場合、硬化剤は20g必要ですが、この時、硬化剤の量が『主剤の重さ×0.01g』、つまり、0.6g以上ズレると硬化しません。
人肌のゲルを作るときには、0.1gまで正確に量る必要があり、その精度で計量できるはかりが必要不可欠です。
人肌のゲル作成中に気を付けること
① 多めに作る
人肌のゲルを混ぜる際、容器の底や側面は意識していても完全にゲルを混ぜ合わせることは難しいです。
ギリギリの量で計量して、型に流し込むと、容器の中身を掻き出してしまい、混ざり切っていない樹脂が入って一部だけ未硬化になるケースがあります。
多めに作ることで、掻き出さなくて済みますし、計量誤差の範囲も広くなるので、思い切って多めの量をつくることをお勧めします。
最低50g以上(主剤+硬化剤)で計量するようにしましょう。
② 正確に計量する
人肌のゲルの計量誤差の許容範囲は、『使う主剤の重さ×0.01g』です。
透明タイプをつくる際の失敗例を見てみましょう。人肌のゲル透明タイプは主剤;硬化剤=1:1の割合で計量します。
主剤→硬化剤の順に計量し、主剤の重さが61.2gだったとします。この時、硬化剤の量が『主剤の重さ×0.01g』、つまり、0.61g以上ズレると硬化しません。
このとき、「大体60gね」というざっくりした計算で硬化剤を入れると、1.2gのズレが発生しているので失敗します。
必ず正確な量を流し込んでください。
タイプによって計量の比率が違うので、しっかりと確認してから計量しましょう。
タイプ別の比率は
乳白タイプ… 主剤:硬化剤=3:1
透明タイプ… 主剤:硬化剤=1:1
発泡タイプ… 主剤:硬化剤=64:100
です(^^)/
瓶や缶を確認して主剤と硬化剤を間違えないようにご注意くださいね!
③『 計量の時に使った棒』と『混ぜる時の棒』は分ける
計量の際に使用した棒には少なからず樹脂が付着しています。
せっかく0.1g単位で計量したのに、混ぜる時に樹脂が付着した棒を使ってしまうと誤差が出ます。
混ぜる時は棒を変えるか、棒に付着した樹脂を乾いた布などでふき取ってから混ぜ合わせましょう。
④ 混ざりにくい場所まで意識して混ぜる
人肌のゲルは主剤がもったりとしており、硬化剤はサラサラしているため、しっかりと念入りに混ぜ合わせることが大切です。
特に、図の赤い部分は混ざっていないことが多いので、特にしっかりと混ぜましょう。
⑤ 型に流し入れる時は容器の中身を掻き出さない
人肌のゲルを混ぜる際、容器の底や側面は意識していても完全にゲルを混ぜ合わせることは難しいです。
型に流し込時に、容器の中身を掻き出してしまうと、混ざり切っていない樹脂が入って一部だけ未硬化になるケースがあります。
容器から流し入れる際は、容器に付着した樹脂は掻き出さずに、自然に流れ出た分のみを使用してください。
⑥ 樹脂の着色には専用顔料を使う
人肌のゲルに着色剤を混ぜる時は必ず、専用顔料を使用しましょう。
アクリル絵の具やインクなどを混ぜると未硬化の原因になります。
まとめ
人肌のゲルに関するQ&Aは、下記リンクよりご覧いただけます。
ぜひ人肌のゲルを作製する時の参考にしてみてください!