こんにちは、エクシールの鷲見です。
今回は、テイクアウト事業で行うべきアレルギー対応についてお話をしていきたいと思います。
コロナ禍により、テイクアウト事業は需要が拡大しました。
自宅でお店の味を楽しめるという点がメリットで、今では多くの店で導入されています。一方で、アレルギーを持つ方のいる家庭では、テイクアウトの利用率が5割以下※という調査結果が出ています。
※<参考>株式会社CAN EAT・NPO法人アレルギーっこパパの会協同調査
『食物アレルギーとテイクアウトに関する実態調査』:https://about.caneat.jp/news/20200612/
食物アレルギーがある方のテイクアウトへの心配事
株式会社CAN EATとNPO法人アレルギーっこパパの会が行った共同調査結果によると、アレルギーをお持ちの方がテイクアウトを利用しない理由として、「注文時に一目で原材料の確認ができない」「問い合わせがしにくい」「原材料を聞いたが曖昧な答えしか返ってこなかった」などが挙げられます。
注文時に材料や調理方法の情報を得られないことや、従業員の知識に対する不安がテイクアウトの利用を避けることになっているようです。
アレルギーがある方も安心してテイクアウトを利用できるようにするためには、飲食店側はどのような対応をしていくと良いのでしょうか。
アレルゲン情報を得られる工夫が必要
対応として、アレルゲン情報を知る手段が設けられていることが一番大切だと思います。
具体的には下記の方法が挙げられます。
・メニューへの記載
メニューに予めアレルゲン表記がされていると、注文時に消費者側も安心して選ぶことができます。
一目で判断できる一覧表を作成するのも良いですね。
・テイクアウト品への記載
商品のパッケージ自体にも品目の記載をします。
お店側も提供時の2重確認として役立てることが可能です。
・電話での問い合わせ対応
注文方法にはHPや店頭の他に、電話で行うこともあるかと思います。
その際に、アレルギーで考慮が必要な食品はあるかをお店から確認をとることで、消費者も相談しやすい環境を作ることができます。
・従業員への情報共有
従業員が、どのメニューにどのアレルゲンが含まれているか把握していることはとても重要です。調理時のミスを防ぐためにも、問い合わせがあった時に明確な回答をするためにも、原材料、調理工程を共有しておきましょう。
また、メニューの他にも使用する調味料などの原材料が分かるリストを作成しいつでも見られるようにしておくと、スムーズに対応できるのではないでしょうか。
まとめ
今後も需要が考えられるテイクアウト事業を伸ばすためには、衛生面だけでなくアレルギーのような安全での対策も必要です。
消費者が安心して食事を楽しめるよう、できる範囲から対応を進めていけると良いですね