公開日: 2019年11月24日 - 最終更新日: 2022年8月18日

今こそ注意すべきバイトテロ・社員テロについて

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こんにちは!エクシールの清水です。
先日、テレビで頭が良く見えない人の特徴が取り上げられていました。色々ありましたが共感することが多くて、自分も気を付けないといけないなと勉強になりました…。

 

さて、今回のテーマは【バイトテロ・社員テロ】についてです。最近ニュースでもよく見かける内容ですが、企業にとって恐ろしい損害があることを把握しているでしょうか。一体どんな損害があったのか、またどんな対策ができるのかを本記事で確認していきましょう。

 

バイトテロ・社員テロとは

アルバイトや社員らによる不適切な動画の投稿をバイトテロ・社員テロといいます。多くはB to Cの企業で、特に食品関連の企業で多く発生しています。
例えば勤務中に自社商品で悪ふざけをした動画を流したり、写真付きや実名で第三者(客・従業員を含む)を誹謗中傷する内容を投稿したり…などが挙げられます。

 

こうしたことが起きてしまう原因として、社会的なSNSの発達があります。昔に比べて「SNSの種類が増えた」こと、Instagramのストーリー機能など「24時間で投稿が自動的に消える機能」や「非公開設定」が可能になったため、多くの人に拡散されないだろうと考えたり、そもそも問題だと思っていなかったりと一人一人の危機感が少ないことが原因として挙げられます。

しかし、実際のところは仲間内の投稿だと思っていたのが、その仲間に転載されてしまって不特定多数へ拡散する可能性があることを覚えておかなければなりません。

 

どんな損害が起こるのか

「ニュースでは見るけれど実際どんな損害があるのかイメージできない…」という企業もあるかと思います。本項では過去の事例から、企業やテロを起こした本人にどんな損害があったのかを見ていきます。

 

① 企業側

まず多くは営業停止や閉店につながります。ひどい場合は破産に追い込まれることもあります。ブランドイメージが低下し、謝罪やクレーム対応に追われてしまうのです。

またお客様の情報(よくあるのは芸能人が利用した場所)をSNSでアップした場合、店舗運営者が民事責任を問われて賠償請求されることがあります。

 

 ② テロを起こした当事者

会社から不法行為による損害賠償を求められることになります。投稿したことでどこまで損害が広がり、また企業ブランドをどこまで棄損したのかによってその額は変わります。
損害賠償額の例として3,000万円というのがありました。これだけの額を払うには学生などのバイトの身では支払うことができず、家族にも迷惑が掛かります。

また個人情報が流出する可能性が非常に高く、特定されてしまった場合は就職やプライベートにも影響が出ると考えられます。大手企業では採用前にSNSを調べることがあったり、履歴書に懲戒解雇されたことを記入しなければならなかったりするので、軽い気持ちで投稿した代償はかなり大きいと考えられます。
そして何より、当事者の家族も白い目で見られることになるということが非常に辛いところです。

 

企業としてできる対策とは

前項のようなことが起きる前に、企業としてはテロが起きないように未然に対策しなければなりません。次のような対策をしてみましょう。

 

① 従業員への教育

✅ 採用時に誓約書を提出させる。

就業時間中のスマートフォン操作の禁止や、就業時間外でも会社関係の投稿を禁止するなどの内容を盛り込んだ誓約書を提出させます。

 

✅ コンプライアンスに関する研修を行う。

SNSの注意点や、バイトテロをしたらどんな被害や損害があり、またどういう内容の投稿が違反になるのか、違反したものはどんな罰則があるのかなどを周知させます。法的措置も含めてしっかり伝えるようにします。

 

② 社内の体制・コミュニケーション

✅ バイトだけの時間をつくらない。

必ず社員が監督できる人事体制を取ることが大切です。バイトだけで自由にできる時間をつくらないようにします。

 

✅ 従業員同士のコミュニケーションを増やす。

コミュニケーションをとることで、なにか不満があった時でもSNSに投稿するのではなく従業員同士で相談ができるようになります。また上下関係や会社の仕組みを知ることができ、迷惑をかけてはいけないという気持ちにさせます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。問題を起こしたのは個人だとしても、社会の目はその個人を教育できていなかった、あるいは管理できていなかった企業に責任があると判断することがあります。そうなれば責任を負う(損害賠償等)のは企業側になります。
「今はなにも起きていないから」「うちは大手じゃないから」と考えるのではなく、SNSは身近にあるものだと考えて未然に対策できると良いですね。

 

◆参考サイト
https://www.law-tachibana.jp/column/roudoukanri/100/
https://cookbiz.co.jp/news/201904032570/
https://www.fnn.jp/posts/00423621HDK
https://kyoto.vbest.jp/columns/general_corporate/g_lp_corp/1548/

 

 

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ウレタンゲルというやわらかな素材を扱った工場向けの商品を製造・開発する、株式会社エクシールに勤めています。海外向けのサイトを担当しており、国内外の製造者の方々へ新商品の紹介やご提案の仕事をしています。工場で働く皆様へ衛生管理の考え方や最新の情報を記事にしていきます!私ごとですが寒い時期の温泉がだいすきです。
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