こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
本日は食品ロス対策の中でも、ドギーバックによる持ち帰り推奨の取り組み「mottECO(モッテコ)」についてお話していきます!
食品ロス問題と外食産業
日本では、年間の食品ロス量が570万トン(2019年度)です。国民一人当たりに換算すると、毎日お茶碗1杯分の食料を捨てている計算になります。このうち、外食産業からの食品ロスは103万トンで、全体の約5分の1が外食産業からの廃棄という現状があります。
このような現状を改善するために、推奨されている取り組みが「mottECO」です。
海外では、食べきれなかったものをドギーバックと呼ばれる箱に入れて持ち帰ることが主流の国もありますが、日本では一般的な習慣でないことや、衛生上の観点から食べ残しを持ち帰ることに消極的な飲食店も多く、食べきれなかった食品を持ち帰る人は少数派です。
「mottECO」とは?
mottECOは食べ残しを顧客の自己責任で持ち帰る行動の名称です。
環境省が2020年10月に行動の名称と容器のデザインを公募し、二千点以上の作品から審査で選ばれました。
mottECOという名称には「持っていこう」といった意味や、「もっとエコ」という意味が込められています。
持ち帰りは消費者の自己責任としている点で、飲食店側が持ち帰りを導入しやすいシステムになっています。
mottECOは、飲食店に向けて下記のような注意を求めています。
- お客様が食べ残してしまった料理はお客様がおうちで安全においしく召し上がっていただくために、食中毒などのリスクをお伝えしお客様の自己責任でお持ち帰り頂く事が重要です。
- 持ち帰りを希望されるお客様には、食中毒のリスクや取り扱い方法、衛生上の注意事項を説明しましょう。
- 持ち帰りには中心部まで十分に加熱された食品を提供し、生ものや半生など加熱が不十分な料理はご要望があっても応じないようにしましょう。
- 清潔な容器に、清潔な箸などを使って入れましょう。
- 水分はできるだけ切り、早く冷えるように浅い容器に小分けにしましょう。
- 夏の季節など外気温が高い場合やお客様の持ち帰り時間が長い場合は、持ち帰りを休止するか、保冷剤を提供しましょう。
- その他、料理の取り扱いについて、注意書きを添えるなど食中毒などの予防をするための工夫をしましょう。
- 持ち帰った食品は速やかに食べていただくようにお客様にお知らせしましょう。
引用:環境省_「mottECO」ダウンロードページ
(http://www.env.go.jp/recycle/food/motteco.html)
「mottECO」の活用方法
環境省のホームページからmottECOのロゴマークや啓発資料をチェックできます。
使用する際には、使用申請書を記入しメールで送る必要があります。
http://www.env.go.jp/recycle/food/motteco.html
下記のような使い方は禁止とされているので、ご注意ください。
- 主として、特定の政治、思想、宗教、募金等の活動と結び付けて使用する場合
- 食品ロス削減についての正しい理解の妨げとみえるような使用となる場合
- 法令や公序良俗に反するような方法で使用する場合
- 不当利益をあげることを目的とするような使用となる場合
- 特定の個人又は団体の売名に利用されるような使用となる場合
- データを改変して使用する場合
(デザイン変更、色変更、トリミング、縦横比率変更、文字変更・削除等、全ての変更を含みます)- 所定の場所以外に、使用者等の名称を記載すること
- その他、環境省が不適切と判断する場合
引用:環境省_「mottECO」ダウンロードページ
(http://www.env.go.jp/recycle/food/motteco.html)
まとめ
いかがでしたか。日本では衛生面や、持ち帰り文化が少ないことから、持ち帰りができないお店や、持ち帰りをしない人が多い印象です。
しかし、食品ロスを解決する手段として自己責任で持ち帰るという前向きな発想によって、飲食店側も顧客側も持ち帰ること自体をポジティブにとらえることができ良いですね。
ぜひ、mottECOの活動を始めてみてはいかがでしょうか。
<引用・参考>
環境省_「mottECO」ダウンロードページ(http://www.env.go.jp/recycle/food/motteco.html)
食品ロスとは:農林水産省(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html)